審判の旗が駿羽の方へ上がると、駿羽は真っ先に天雅の元へ飛んで行く
「マスター!ねぇ、どうだった!?」
「スッゲェ強かったぜ、駿羽!!」
天雅がそう言って褒めると、駿羽は嬉しそうに周りを飛ぶ
「グライオン、ごめんなさいね……………さてと、出番ですよ」
キクノはグライオンを戻して、最後のポケモンが入ったボールを取り出す
「お願いしますよ、カバルドン!!」
キクノがボールを投げると、フィールドに砂嵐が吹き荒れ始めた
「カバルドンの特性は『すなおこし』だったな……………駿羽、交代だ!」
「りょうかーい」
駿羽をボールに戻すと、天雅は三つ目のモンスターボールを投げた
「相性は悪いけど……………頑張ってくれ!誠勇!!」
「お任せ下さい!!」
「カバルドン対ルカリオ、試合開始!!」
「カバルドン『すなじごく』!!」
キクノが指示すると、カバルドンの背中の穴から大量の砂が吹き出し、誠勇に向かって来る
「誠勇、跳べっ!!」
「はいっ!!」
誠勇は天雅の声に答えると、軽やかに宙へ跳んだ
「誠勇!そこで『はどうだん』!!」
「御意!」
すると、誠勇は空中で『はどうだん』を撃ち出した
そしてそれは、フィールドのカバルドンへと降り注ぐ
「カバルドン!砂を吹き上げなさい!!」
しかしカバルドンも、負けじと砂を竜巻の様に勢いよく吹き上げ、誠勇の視界を邪魔する
「しまっ!?…………目が!」
「誠勇!!」
砂が目に入ったらしく、誠勇は突然の事に焦ってしまう
すると、それを察した天雅は誠勇に叫ぶ
「誠勇!眼に頼るな、波導を使え!!!」
「!……………はいっ!!」
天雅の声に誠勇は冷静を取り戻し、頭の後ろにある房で、波導を感じ取る
「ポケモンのピンチに対応する冷静さ、素晴らしいわね……………カバルドン『じしん』ですよ!!」
「く、あぁっ!!」
だが、カバルドンは『じしん』で凄まじい揺れを起こし、誠勇に攻撃してくる
「耐えろ誠勇!『シャドークロー』!!」
天雅が叫ぶと、誠勇は駆け出しカバルドンとの距離を縮め、『シャドークロー』を振り下ろす
誠勇の『シャドークロー』をカバルドンは真っ正面から食らい、その威力に押される
「ほほほ、なかなかの威力ね………でも、ここで油断は禁物ですよ!」
「油断なんかしません!『アイアンテール』!!!」
すると誠勇の尾は鋼鉄の様に硬くなり、カバルドンの背中目がけて叩き付ける
「カバルドン、そこで『すなじごく』ですよ!!」
「っ!!?」
すると背中の穴から一斉に砂が吹き出し、誠勇はあっという間に『すなじごく』に捕われる
「誠勇ーっ!!」
フィールドを埋め尽くす砂嵐と『すなじごく』の光景は、もはや砂漠そのもので
誠勇の姿は見えなくなってしまった
「戦闘不能……………かしらね」
誠勇が砂の中から出て来ないまま時間が過ぎ、キクノがそう呟くと
天雅がニヤリと笑った
「油断は禁物、って言ったのはアンタだろ?……………『スカイアッパー』!!!」
すると、カバルドンの顔の近くで砂が蠢き、そこから誠勇が飛び出して『スカイアッパー』をかます
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