「ふふ、大抵はポケモン自身にダメージを与える事に集中してしまうけど。こういう技の使い方も……………アリかもね」


シロナは茶目っ気のある笑顔を見せて、天雅にそう言う


「でも、ミカルゲに同じだけのダメージを与えられるかしら?『あくのはどう』!!」


「悪タイプの技か!だったら『ドレインパンチ』!!」


すると天雅は、悪タイプに効果のある格闘タイプの『ドレインパンチ』を指示して、『あくのはどう』に対抗する



「(でも、防いでばっかじゃキリが無いよな……………何か、ミカルゲに大きなダメージを負わせる方法は……………)」


良い作戦は無いものかと、天雅はフィールドのミカルゲを見つめる

すると…………



「(そう言えば…………………ミカルゲに『急所』って、あんのか?)」




ミカルゲを見つめていると天雅はふと、『急所』という言葉を思い浮かべる


『急所』は全てのポケモンの体に有る部分で、そこに攻撃が当たれば二倍のダメージを与える事が出来る




「(そーいや、さっきから気になってる部分が………あんだよな)」


すると天雅は、ミカルゲの体に繋がっているヒビの入った石に眼をやる



「(確か『かなめ石』って名前だったかな……………ミカルゲの体は、あの石のひび割れにつなぎ止められてるケド…………もしかして)」


「攻撃してこないのなら、こちらから行くわよ!『ぎんいろのかぜ』!!」



「ぐぁっ………っ!!」




「しまった!?武刀っ!!」



武刀は『ぎんいろのかぜ』に吹き飛ばされ、強くフィールドに叩きつけられる



「これで決めるわよ!『シャドーボール』!!」




そして、トドメの『シャドーボール』が武刀に向かって放たれた瞬間


天雅は、覚悟を決めて叫んだ



「俺の考えが外れてたら、返り討ちにあって負ける………でも、迷ってらんねぇ!!武刀!かなめ石に『リーフブレード』!!!



「承知した!!」



すると武刀は、『シャドーボール』を躱してミカルゲの懐に飛び込むと、伸ばした肘の刀をかなめ石目がけて振り下ろす



「覚悟っ!」



武刀の渾身の刃がかなめ石に当たると、ミカルゲは今までに無く声を上げ
ドサリと音を立てて、フィールドに倒れた



『ミカルゲ戦闘不能ー!エルレイド、圧倒的不利な状況を見事はね退けました!!』



実況が響くと、会場のギャラリーから歓声が沸き上がる



「天雅殿…………!!」



「まずは一勝!頑張ったな武刀!!」




「まだまだ、頑張るでござるよ!!」



武刀はそう言うと、凛とした表情でフィールドへと戻った



チャンピオンとのバトルは勝ち抜き戦の為、一度出したポケモンを戻す事が出来ないのだ



『さて現在5対6でチャレンジャーが一歩リード、チャンピオン・シロナの二番手は!?』



「頼むわね…………ルカリオっ!!」



シロナのボールから飛び出してきたのは、天雅も日頃から見ている姿


はどうポケモン・ルカリオ



『ルカリオ対エルレイド!試合開始っ!!!』



「武刀!『サイコカッター』!!」



試合開始の声が響いて、先に指示を出したのは天雅
しかし、シロナは慌てる事無く指示をする



「ルカリオ!『しんそく』!!」



「なっ…………速い!!?」




『しんそく』と言う名前の通り、ルカリオは一瞬にして武刀との距離を縮め、弾き倒す



「ルカリオ、そこで『メタルクロー』!!」



「体力を吸い取れ!『ドレインパンチ』!!」


「分かったでござる!!」



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