―ポケモンリーグ―



大観衆が見守る中、チャンピオン・シロナとチャレンジャー・天雅の戦いが始まった


シロナの一番手は、ふういんポケモン・ミカルゲ
一方天雅は、エルレイドの武刀



両者は一瞬向き合ったと思うと、目にも止まらぬ速さで試合を始めた



「ミカルゲ!『シャドーボール』!!」



「ゴーストタイプの技か……………だったら、武刀!躱して『つじぎり』!!」


「承知した!!」




飛んでくる『シャドーボール』を躱すと、武刀はミカルゲに斬り掛かる



「(ミカルゲが、どのタイプを持っているかは分からない…………でも『シャドーボール』を使ったって事は、ゴーストタイプの可能性がある)」


ミカルゲがゴーストタイプを持っていると考えて、天雅は『つじぎり』を指示したが……………



「……………っ!?」



「なっ……………!!」



技を真っ正面から受けたミカルゲは、ダメージは受けているが効果抜群と言う程では無い様子



「次は『あくのはどう』よ!!」




「悪タイプの技…………!それなら、『ドレインパンチ』!!」




悪タイプの技を使ってきたミカルゲに、武刀は『ドレインパンチ』を決めようとしたが



『ドレインパンチ』は当たった瞬間、ミカルゲの体を通過してしまった




「(『ドレインパンチ』が効かない!?……………じゃあミカルゲは、ゴーストタイプ?でも、悪タイプの『つじぎり』が効果抜群にならなかった…………もしかして)」



その時、天雅の頭の中に一つの考えが浮かんだ



「まさかミカルゲは悪とゴースト、二つのタイプを持つのか…………?」




天雅が呟くと、それを聞いたシロナは微かに笑い



「正解、ミカルゲは悪タイプとゴーストタイプを併せ持つわ」



シロナはそう言い、天雅は冷や汗を流して



「だからミカルゲは……………弱点が無い………っυ」



と、言葉を続けた



「そうよ、悪タイプの弱点である虫・格闘の技は、ゴーストタイプには効かない」


「そしてゴーストタイプの弱点、ゴースト・悪の技は悪タイプによって威力が半減する。だからこの組み合わせは、両方の弱点をカバー出来るんだ………」


弱点が無いポケモン、という重圧は天雅に厳しいバトルを予感させる



「(武刀が使える残りの技は『サイコカッター』と『リーフブレード』
でも、エスパー技の『サイコカッター』は悪タイプに無効……………頼れるのは『リーフブレード』、か)」


しかも、ミカルゲにダメージを与えられる技も制限され、圧倒的に不利な状況となる


「グダグダ考えても、仕方ないよな………………………『リーフブレード』!!」


「はいっ!」


天雅は覚悟を決め、武刀に指示を出す


そして武刀は刀を伸ばし、ミカルゲに飛び掛かる



「ミカルゲ!『かげうち』!!」


「なっ………!うあっ!?」


するとミカルゲの影が伸びて、勢い良く武刀を突き飛ばす


「武刀耐えろ!『つじぎり』!!」



しかし武刀は突き飛ばされるも、それに耐えて『つじぎり』を放つ

そして『つじぎり』はミカルゲに直撃するが


「『あくのはどう』!!」



「うああっ!!」




戦闘不能になるまでダメージは与えられず、返り討ちにされる


「(やっぱり相手に弱点が無いのは厳しいな、技も制限されてるし…………技?)」


その時、苦戦を強いられている天雅の顔に、少し笑みが戻った



「ミカルゲ!『シャドーボール』!!」




「武刀!『つじぎり』で打ち消しちまえっ!!」



「えっ……!?」


天雅が叫んだ次の瞬間、武刀の刃は残像が見えるほど速く動き、『シャドーボール』を真っ二つにして打ち消した



「ポケモンと同じく技にもタイプはあるからな、相性次第で打ち消す事も…………可能だろ?」




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