『きあいだま』と『はどうだん』は衝突し、そして互いに打ち消し合ってしまう



「威力は互角みたいね……………」




「ああ………………」



そして天雅は炎神を見て「でも」と付け足し、難しい表情になる



「(流石の炎神にも、疲れが見える…………『ゴッドバード』を受けたんだから無理もないかυ)」


唇を噛んで天雅は考えを巡らせ、決意を固める



「これで決めるぞ炎神!『かえんほうしゃ』!!!」


「終わりだぁぁぁっ!!!」


天雅は決着を着けようと、炎神に『かえんほうしゃ』を指示し、炎神は灼熱の炎を放った




「それなら…………………トゲキッス!『とっておき』!!!



シロナもこれで決めようと『とっておき』を指示すると、トゲキッスの周りで無数の星が弾けて『かえんほうしゃ』とぶつかった



「なっ……………『とっておき』が使えるのかよ!!」



「『とっておき』はその名の通り、自分が覚えている技を全て出すと初めて使えるわ!!」



思わぬ強力技に、炎神の『かえんほうしゃ』も若干押され始めている



「炎神っ!!!」




天雅が必死に叫んだ、次の瞬間…………



「くっ……………う、うおおおぉっ!!!」




炎神は叫び、それと同時に頭の炎が一層激しく燃え上がる
そして『かえんほうしゃ』の威力が、目に見えて増していた


「まさか……………ゴウカザルの特性『もうか』!!?」




「行けえぇぇっ!!!」


天雅が叫ぶと、『かえんほうしゃ』はトゲキッスを包み、その白い体は黒焦げになってしまった



『トゲキッス戦闘不能ー!!これでシロナは、残り一体となりました!!!』



「ありがとう炎神!最後の最後で『もうか』を発動してくれて…………っ」




「俺も、必死だったからな」


天雅が感謝の言葉を掛けると、炎神は疲れた様な、だが満面の笑顔を見せた


「お疲れ様です、トゲキッス…………………ありがとう」



一方シロナも、トゲキッスに優しく慰労の言葉を掛けてボールに戻し

六つ目のモンスターボールに手を伸ばした



「久々に追い詰められたわ……………でも、正直楽しくて仕方ないの」




シロナは小さく笑い、ボールの中のポケモンにそう呟いた



「だから……………………こんな楽しいバトル、そう簡単に終わらせたりしない!行け!ガブリアスっ!!!」


「出て来たな………………ガブリアス!!」


シロナの六体目は、マッハポケモン・ガブリアス


そして、チャンピオン・シロナの主砲でもあるポケモン
今まで何人ものチャレンジャーを退けてきたガブリアスに、天雅は緊張が走る




『ガブリアス対ゴウカザル、試合開始!!!』




「炎神!『きあいだま』!!」



「分かった!!」




天雅の素早い指示で、炎神は力を蓄めて『きあいだま』を撃つ



「ガブリアス、『ドラゴンクロー』!」




「なっ!!?」




しかし、ガブリアスの『ドラゴンクロー』は炎神の『きあいだま』を軽々と切り裂き、消滅させてしまう




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