天雅達が空を見上げると、何十羽ものムックルがこちらに向かって飛んでくるのが確認出来た
「おーいっ!!!」
それが自分の仲間だと直感し、ムックルは群れの方に向かって嬉しそうに一直線に飛んでいく
『心配したんだぞ!』
『見つかってよかったー!!』
仲間達は次々に声を掛け、ムックルの周りに集まり再会を喜ぶ
「よかったなー…………ムックル」
「うんっ」
「そうだな………」
その微笑ましい光景を眺めていると、群れの中から一匹のムックルがこっちに向かってきた
「天雅ー!!」
「ムックル!!」
「天雅!みんな来てくれたよ!!」
落ち込んでいたのが嘘の様に元気よく羽ばたくムックルに、天雅は何度も頷いて笑い掛ける
「俺の言った通りだろ?ムックル。これからも、仲間のこと信頼してやれよ………!」
「もちろん!!あっ、仲間が呼んでる………もう行かないと」
「…………そうか、それじゃあ」
だが別れの言葉を口にしようとすると、ムックルが突然顔を歪めて抱きついてきた
「ムックル………?」
「言わないで…………寂しくなるから………っ」
一時とはいえ共に行動した天雅達の元を離れるのはやはり寂しいらしく、ムックルは別れの言葉を躊躇う
「分かった、それなら……………『また会おうぜ』」
そこで天雅は、前向きな笑顔でそう伝えるとムックルの背中を押してやる
「っ!!………うん!絶対!!」
そうして天雅達は無事仲間に会えたムックルと再会を約束し、また旅を続けたのだった
―翌日―
「さて、今日こそはクロガネシティに行かないとな!」
やるべき寄り道を終えた天雅達は、再びクロガネシティを目指して203番道路を進んでいたが
そこへ、聞き覚えのある声が空から降ってくる
「天雅ー!!!」
「え………?ええぇっ!!?」
まさかと思って見上げると、そこには確かに昨日別れたはずのムックルの姿があった
「ム、ムックル!お前、仲間のところに帰ったんじゃなかったのか!?」
流石に昨日の今日で再会するのは予想外で、驚く天雅にムックルは少し恥ずかしそうに話を切り出す
「実は、群れに帰ってからも天雅のことが忘れられなくて………だから、俺を天雅の仲間にしてくれないかな?」
「………いいのか?ムックル」
それを聞いた天雅は、嬉しい反面ムックルを仲間にしていいのか少し不安だった
しかし…………
「うん!仲間にもちゃんと言ってきたし…………だから」
ムックルは迷いの無い眼で「仲間にしてほしい」と頼む
「…………わかった!これから頼むぜ、駿羽(シュンハ)!!」
こうしてまた一匹天雅の新しい仲間が増え、一行は次の街を目指して歩き出すのだった
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