お互いの渾身の技がぶつかり合いたちまちフィールドに砂煙が立ち、二匹の姿が見えなくなった
「ズガイドス!!」
「炎神!!」
自分のポケモンの姿が見えなくなり固唾を飲んで待つトレーナー達だったが、次第に砂煙が消え二匹の姿が見えてくる
そして、よろめきながらもフィールドに立っていたのは
「勝っ、たぞ………兄者っ!!」
「炎神!!」
「ズガイドス戦闘不能、モウカザルの勝ち!よって勝者、フタバタウンの天雅!!」
「やったぜ炎神ー!!」
見事勝利を手にした炎神に天雅は駆け寄り、思い切り抱き締めてやる
「炎神、よく頑張ったな………ありがとう!そして進化おめでとう……!!」
「兄者のお陰だ」
恐らくクロガネジムでの歴史に名を刻むであろう名勝負に充実感さえ覚えていると、そこに惜しみ無い拍手が響く
「えっ?」
聞こえてきた拍手に振り向くと、ヒョウタが天雅達の元へ笑顔で歩み寄って来る
「素晴らしかったよ君達のバトル!僕の完敗だ……さぁ、これがクロガネジムを勝ち抜いた証、『コールバッジ』だ!!」
「ありがとうヒョウタ!よーし、コールバッジGETだ!!!」
「初めてのバッジだな、兄者!!」
「あぁっ!!」
シンオウチャンピオンへの第一歩に天雅は顔を綻ばせ、炎神と共に喜びを分かち合う
「(やっぱり可愛い!………よ、よし!)………あ、あの、天雅君!!」
「なんだヒョウタ?」
だがバトルが終わったにも関わらずヒョウタの顔から緊張感は消えず、初めてのジム戦での勝利に喜ぶ天雅にヒョウタは意を決して口を開く
「あの、その…………ぼ、僕と付き合って下さいっ!!!」
その言葉に沈黙が流れる
「え?………付き合うって、アレ?……恋人になるっつー事?………はぁっ!!?」
あまりにも急な展開に天雅は思考が追い付かず、数秒経った後まさかという顔で叫んだ
「や、やっぱりダメかな………………?」
だがヒョウタは本気らしく、驚く天雅に対し望みが薄いのかと表情を曇らせる
「いや、ダメっつーか…………俺達、今日会ったばかりなんだケド………?」
「時間なんて関係ないよ!僕は君が好きなんだ!!」
思えば先程出会ったばかりだがヒョウタはすっかり天雅が気に入ったらしく、その手を握り締める
しかしそこで、強羅が黒いもの滲ませ怖い顔でボールから出て来た
「天雅に気安く触るな………」
「えっ?強羅サン………!?ちょ、ちょっと待てぇ!!!」
「消えろ」
「ぎゃあああぁぁぁーっ!!!」
強羅の『アクアテール』!こうかはばつぐんだ!!▼
ヒョウタはたおれた▼
そんなトラブルがあったものの、天雅は見事一つ目のバッジを手に入れたのだった
おまけ→
8/9
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