見張りにドン引きされ、結局泣いて逃げただけの仲間の宇宙人をスルーし、遂に天雅達は発電所の一番奥の部屋まで辿り着く


「この部屋で最後みたいだな……よしっ」


発電所の一番奥と思われる部屋の前で一呼吸置き、次に天雅は扉に手を掛け


「失礼しまーすっ!!!」

とドアを勢い良く開け放つ


すると…………



「ぎゃふんっ!!!」


部屋の中から痛々しい音と声が聞こえ、ドアで誰かを吹き飛ばした事が伺えた


『!!?』

「あ、誰かいたんだ」


そろそろと部屋を覗いてみるとそこには床でのびてる赤毛の女宇宙人がおり、どうしたものかと考えていると


「キミ達は……!?」


その部屋に一緒にいた白衣姿の男性が、恐る恐る天雅に声を掛けてきた


「………もしかしてアンタ、あの女の子のお父さん?」

「む、娘を知っているんですか!?」


白衣を着た男性は自分の娘を知っているらしい天雅の発言に驚き、天雅をまじまじと見やる


「あぁ、さっきここへ来る途中で会ってな……アンタに会いにここへ来たら、見張りに追い返されたらしい」

「そ、そうですか……!」

娘が心配なのか、早く会いたいと言わんばかりに動揺する男性に天雅はこう提案する


「アンタは取り敢えずここを出て娘さんのとこへ行ってて、ここは俺がどうにかするから」

「ですが!それではキミが………」

「ちょっと待ちなさい!!!」


しかしそれではわざわざ自分の元に来てくれた天雅に申し訳ないのか、此処を離れる事に男性は躊躇しているが
そこで先程のびてしまった赤毛の宇宙人が目を覚まし、少々覚束ない足取りながらも話に割って入って来た


「その男には、まだ働いてもらわないといけないの………ところで、そこのボウヤ」

「何?おばさん」

「おばさんって言うな!アタシまだ20代よ!!!」

いつの間にか目を覚ましていた宇宙人に、天雅の容赦ない一言が飛んでくる


「へー」

「何よ!若いのは事実でしょ!?」

「まぁ、29歳でも一応20代だからなぁ」

「……口の減らないボウヤね!このマーズ様を侮辱したら痛い目に会うって事、思い知らせてやるわっ!!!」

天雅の減らず口に青筋を立てるマーズと名乗った宇宙人は、モンスターボールを取り出して勝負しろと言わんばかりに構える


「マーズって……名前も宇宙だなー。まぁいいか………俺達が返り討ちにしてやるよ」


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