「それにしても上手くいったなぁ」
思った以上にすんなり発電所へ入れたことに、天雅は機嫌よく歩を進める
「それはそうだろ………」
「なに強羅、褒めてんのか?」
「俺はもう、いろんな意味でお前を褒めたい…………」
「何か分かんねぇけどありがとな、強羅」
かなり単純な造りをしている天雅の脳内はお気楽そのもので、強羅の言葉にも悪意を見出だす事なく素直に礼をしてしまう
「(今更だが、こいつの脳内はどうなっているんだ?)」
パートナーとして強羅は泣きたい若干気持ちになるが、天雅がそれを理解してくれる日は訪れないだろうとも諦めている
するとその時、一行の侵入がバレたのか早速何人もの宇宙人が現れ行く手を阻む
「おい!お前らそこで何してる!?」
「誰も入れるなと見張りに言っておいたのに!」
「あ、宇宙人」
「こらっ、宇宙人って言うな!!気にしてんだからっ!!!」
しかし天雅は能天気そのもので、まるで少し珍しいポケモンでも見つけたかの様な反応を示す
「あー……」
「その服気にしてたんだ……」
「可哀想に…………」
自分達の服装について気にしていた宇宙人達は、天雅から同情の眼差しを向けられる
「お前らに言われたくないっ!!」
「うるさい」
『うわあぁぁんっ!!!』
追い討ちを掛ける様な強羅の冷たい一言に傷ついた宇宙人達は、全員泣きながら逃げてしまいその場には天雅達だけが残る
「何しに来たんだろ、あいつら」
.
6/9
prev next.