038
(フランス行き決まったよ/幸村•柳•真田)

海原祭明けの月曜日。
祭りの後の静けさと言うべきだろう。興奮から覚めた虚脱感が学校全体を覆っていた。
それは1年L組も例外では無く、お昼休みと言うこともあり、真田と柳は窓際でお弁当を広げながらぼーっとしていた。

「たるんどる」

真田のおそらくは自分に宛てた言葉が口から漏れて、柳は眉を下げて苦笑した。

「いいのではないか、今日ぐらいは」
「うむ、それもそうだな」

友人の言葉に素直に納得した真田は、食べ始めようと箸を手に取った。その瞬間ガラッと教室のドアが開く。
学校中の雰囲気を全く意に返さない2人が、キラキラした顔でそこに立っていた。

幸村とゆめみである。
2人は窓際の真田と柳を見つけると、嬉しそうに笑って駆け寄って来た。
そして、持っていた紙を2人同時に見せてくる。

「蓮二やったよ」
「フランス行き、決まったよ」

2人が掲げるそれはツアーフランス、フランス研修の決定通知書だった。真田と柳はそれを見て、全く変わらない表情で「おめでとう」と言った。

10月中旬から10日間の日程で行われる海外研修まであと3週間を切っていた。今年の定員は60名と決まっており、筆記試験とフランス語の集団面接が先週行われた。参加希ゆめこ者は倍近く集まったらしく、必ず参加できるとも限らなかったので、幸村とゆめみは決定通知書をもらって喜んでいるのだった。キラキラとした表情が眩しい。
それに対して、真田と柳の反応は薄かった。というのも、ゆめみと幸村がこの2ヶ月で日常会話程度のフランス語を習得済であることを知っていたからだった。中学1年生でフランス語を習得している学生がたくさんいるとも思えないため、どう転んでも2人は行けるだろう、と予想していたのだ。
むしろ集団面接で2人と一緒になった学生に同情すると柳は思った。自信を無くしてしまったことだろう、幸村とゆめみが異常なだけであるというのに。

「ねぇねぇ蓮二、柏木さんってどんな人か知ってる?」

4人はお弁当を食べながら、他愛ない話をしていた。すでに話題はフランス研修から海原祭の話に移っていたが、話が途切れるとゆめみは班分け表を柳に見せてそう聞いた。
柳はゆめみから班分けの紙を受け取る。
4人ずつ、A〜0の15の班に分かれているようだった。一目見て、フランス語のレベル順に分かれていると理解した。幸村とゆめみが同じA班で、残りの2人の名前はハーフ名だった。
『リュカ柏木』と『マノン柏木』フランス人とのハーフで男女の双子という特徴があるため、柳でなくとも知っている人は多いだろう。
しかし、他人にあまり興味を持たない幸村とゆめみは2人とも知らないようだった。

柳はなんと表現するべきか迷った。実はあまりいい噂を聞かないのだ。
弟のリュカは皮肉屋で気取り屋、姉のマノンはワガママで性格がキツいという話だ。
とは言え、柳が直接接点がある訳ではない。これからチームメイトになると言うのに、悪い噂を吹き込むのは如何なものか。

「中学1年生、フランス人と日本人とのハーフで、双子の姉弟だ。フランスの小学校を卒業後、父親の仕事の関係で日本に来たようだな」

柳は淡々と事実だけを説明することにした。

「出身はカーニュシュルメールで」
「「カーニュシュルメール!?」」

柳の説明の途中で身を乗り出した幸村とゆめみ。カーニュシュルメールとは、フランスのリゾート、コートダジュールの中心にある小さな町だ。パリやニースのように有名な都市とは言い難いため、柳は少し意外に思う。

「すごいね、柏木さん達もルノワール好きかな?お友達になりたい」
「うん、ぜひ話を聞きたいね」

嬉しそうに盛り上がるゆめみと幸村。それを聞いて、カーニュシュルメールがルノワールが晩年を過ごした町であることを柳は思い出した。
生き生きとした表情で笑うゆめみに、柳はゆめみなら心配いらないか、と思い直す。そっとゆめみの頭に手を乗せる。ゆめみはそのキラキラした眼差しを柳に向けた。

「後は直接本人に会ってみることだな」
「うんっ、ありがとう蓮二」


その日の放課後、第1回目の海外研修ツアーの説明会があった。
海友会館の一階の大教室で目的や大まかなスケジュールや諸注意等の説明を受けた後、学年毎に分かれての顔合わせ会となる。
1年生は参加者12人と他の学年に比べると少なめだった。どうやら班分けは学年単位で行われているらしい。

「このレアル先生が書いた注意書き、すごく興味深いよ」

海友会館から海志館(1号館)の空き教室へと移動しながら、幸村はもらったプリントをゆめみに見せながらそう言った。
レアル先生とはフランス人の先生で、3学年の美術を担当している。今回の研修の引率の先生でもある。
プリントにはフランス人に対する日本人がやりがちな注意事項が書かれていた。
例えば『本音と建前は理解されない』や『理由も無く笑わない』等のなかなかショッキングな内容が並んでいる。説明会では読んでおくようにとしか言われなかったため、ゆめみはまだチェックしていなかった。

「『褒めない』ってのもあるよ、ゆめださん気を付けないとね」
「え?なんでダメなの?」
「相手を褒め合う習慣が無いから裏があるのではと疑心暗鬼になるらしいよ」
「そうなんだ、文化の違いだね」

顔合わせの教室へと着いたので、幸村とゆめみは静かに中に入った。

「2人は双子なんだよね?すごいよねー」
「うんうん、美男美女だし」
「日本語も上手なんでしょう?本当すごーい」

入ってすぐに同じA班のメンバーである柏木姉弟が誰かわかった。双子の姉弟はどちらも日本人離れした容姿をしていただけでなく、弟のリュカの方には何人もの女子生徒がお近づきになろうと群がっており目立っていた。

女子生徒達は気付いていないようだが、リュカの表情は険しく、明らかに嫌がっている様子だ。マノンは少し離れたところで足を組んで座っていた。イヤフォンで音楽を聴いており、誰も話しかけないでオーラが見えるようだった。

幸村とゆめみは同時にリュカが嫌がっている理由を理解した。女子生徒達はちょうど今話していた『褒めない』のタブーを犯している。
顔を見合わせて、どうしようかと迷ったが、女子生徒達に悪気は無い。ひとまず様子を見ようと、幸村がゆめみのために椅子を引いた。ゆめみは幸村に従って大人しく座り、幸村もその隣に座った。
しかし、事態はすぐに悪化した。
リュカが突然立ち上がったのだ。
それも、その顔には怒りの感情が隠すことなく表現されていた。

「だから、何?」

がやがやと騒がしかった教室が水を打ったように静まり返った。

「気持ち悪いんだよ、Une salope」

幸村とゆめみは最後に聞こえたフランス語に言葉を失った。
ユンヌサロップは「あばずれ」と言う意味の最低の罵り言葉で、あまりに下品な言葉が故にまさかこんな場面でその言葉を聞くとは思ってなかったのだ。
幸いにも、女子生徒達はその単語の意味を理解出来なかったようが、敵意は十分に伝わったようで、何も言わずに引き下がった。

少しすると何事も無かったかのように、また皆がやがやと話し出した。ゆめみは少しホッとしたが、事件はそこで終わらなかった。
引き下がった女子生徒たちがひそひそと悪口を言い出したのだ。
始めは「何よあれ」から始まり、「何様のつもり」になり、「フランス人のくせに」になる。
どうやらフランス人が女性に優しいフェミニストのイメージなので、そこが許せないとのことだった。勝手な話だ。

最初は本当に小さな声で話していたのだが、3人寄って自信が付いたのか、声が大きくなっていき、リュカにも聞こえそうだとゆめみははらはらした。その時、幸村が立ち上がった。人の悪口が許せない幸村は我慢出来なかったのだ。

「キミたち」

ゆめみはとっさに同じように立ち上がって、幸村の口を押さえた。幸村は驚いてゆめみを見つめる。ゆめみは悲しそうな表情で首を横に振った。
女子生徒達も被害者なのだ。彼女達はただリュカと仲良くなりたかっただけであり、そのための手段が『褒める』ことだった。それを文化圏の異なるリュカが上手に受け止められなかっただけなのだ。
ここで幸村が彼女達を責めてしまったら、彼女達との溝は決定的なものになってしまう。
ゆめみは幸村を悪役にはしたくなかった。

でも、どうしたら。

「Bonjour a tous、楽しい時間の始まりですよー」

ガラッとドアが開いて、レアル先生がゆったりと入って来た。男性の優しくて綺麗だと評判の先生だ。行動の端々にセクシーさが滲み出ている。
全員静かに席に着く。
班分け、宿泊施設での部屋分け等の説明がされた後、自由時間についてはこの後班メンバーで打ち合わせを行い、来週までにスケジュールを提出すること、と指示を出した。
その後、1人ずつ自己紹介と挨拶の時間があったが、先ほどのことがあったからか、空気はどこかぎこちなくギスギスした雰囲気のもので、ゆめみはやっぱりこのままじゃ悲しいなと思った。
最後にレアル先生が「全体を通して質問はありませんか?」と聞いた。

ゆめみの手がすっと伸びる。「ゆめださん」と呼ばれ、ゆめみは立ち上がった。

「先生から頂いた注意事項を拝見し、とても勉強になりました」
「もう読んでくれたのですね、Tres bien」

ゆめみが幸村から教えてもらった注意事項の紙を見せると、他の生徒達もその紙を取り出した。どうやらゆめみ同様に、見ていなかったようで、皆その内容を目で追った。先ほどの女子生徒達は、どうやら自分達のミスに気がついたようで、みるみるうちに青ざめて行った。リュカとマノンも食い入るようにそのプリントを見ている。

「先生は事前に注意を促して下さいましたが、私は自信がありません。気が付かないうちに傷付けてしまっていて、それに後から気が付いたらどうしたらいいですか?許してもらえますか?」

ゆめみの問いは、彼女たちの気持ちを代弁していることに幸村は気が付いた。レアル先生は微笑んだ。とても優しい顔で。

「優しい質問ですね、答えは何もしなくていいです」

ゆめみが驚いた顔をすると、レアル先生はさらににっこりと笑う。

「その場では怒ったり不愉快な態度を取るでしょうが、根に持たないタイプの人が多いので気にしないでください。次からもう少し上手に振る舞えるように気をつければいいんですよ」

そしてレアル先生は全体を見渡しながら、付け加えた。

「ボクは注意事項で日本に来て感じたことをまとめましたが、そんな些細なことはどうでもいいと思うくらい、日本文化、日本人は素晴らしい。あなた達はそのままで十分価値があります、誇りを持ってください」

女子生徒達がほっとした表情を浮かべていることに気づき、幸村は良かった、と思った。
その後は班ごとの打ち合わせとなった。レアル先生が「では班ごとに分かれて」と言うと、双子の姉のマノンがツカツカと幸村とゆめみのところにやって来て、両手で幸村とゆめみの腕を掴む。
2人はぎょっとしたが、マノンは全く気にしていないようで、「外で話をするわ、いいでしょう?」と言い、レアル先生も許可した。
そのまま、問答無用で外に連れ出された幸村とゆめみ。
海志館を出たところは中庭だった。ちょうど良くベンチが空いていたので、マノンは幸村とゆめみをベンチに座らせる。自分は2人の前で仁王立ちをした。そして、ずっと仏頂面だった表情をくしゃりと歪めて笑った。初めて見た満面の笑みだった。

「気に入ったわ、よろしくね」

気がつけばリュカも幸村の隣に座っていた。
マノンもリュカも言葉には出さなかったが、幸村とゆめみがリュカを庇おうとしたことが伝わっていたのだ。2人はさっきまでの2人と本当に同一人物かと疑いたくなるほど良く笑い、表情豊かにいろんな話をした。

「柏木さんは」
「ねぇ、マノンって呼んで。弟もリュカでいいから。私たちもゆめみ、精市って呼ぶから。いいでしょ?」

さっそく呼び方を直され、ゆめみと幸村はいいよと答えた。どうやらマノンの直線的な言い方は性格らしい。

「日本では皆基本苗字呼びだよね?不思議、じゃあファーストネームって何のためにあるの?」

リュカもそんな質問をまっすぐに投げてくる。何のため?考えてみたこともなかった疑問に幸村とゆめみは顔を見合わせた。

「「家族のため・・・?」」

とっさの回答が重なり、2人はまた顔を見合わせて笑った。「息ピッタリね」とマノンはニヤリと笑う。
その後もリュカとマノンの『日本人の変なところ談義』が続いた。
リュカとマノンは2人ともはっきりものを言い過ぎるところがあり、最初は慣れないなと幸村は思った。しかし、リアル先生の『本音と建前は理解されない』という格言を思い出し、つまりは建前は無いということか、という結論に至った。そう考えれば、嘘偽りないということで、ある意味気楽かも知れないな、と幸村は思い直す。

「精市って生真面目でつまらないわ」

何度目かのマノンのこの言葉。わかっていても、正直イラっとする。

「幸村くんはね、生真面目じゃなくてひたむきなのよ、何事にもまっすぐなの」

ゆめみははっきりとそう言った。
そのあとに「尊敬してる」とでも続きそうな言葉に、幸村は救われたような気持ちになる。マノンは興味なさそうに「ふーん」といった。
正反対の女性に会ったからだろうか、ゆめみの優しい心遣いに癒されている自分に気づく。今まで意識したことが無かったが、ゆめみの穏やかな性格は自分好みであることを痛感する。
好きになってはいけないのに。

「そろそろ自由時間の使い方について話そうか」

幸村はそれ以上考えたくなくてそう切り出した。自己主張の強いリュカとマノンがいるのだから、全員の意見を取り入れるのは大変だろうと思ったが、意外にも「興味ないから2人で決めて」と言われてしまった。

「私たちルノワールが好きなんだけど、マノンとリュカはルノワールの絵画とか見飽きてるよね?」

本当に決めちゃって大丈夫?とゆめみが聞くと、意外にも2人からは「誰それ?」と言う回答が返って来た。幸村とゆめみは驚きで絶句する。ルノワールが晩年を過ごしたカーニュシュルメールの出身で、ルノワールの家美術館とかがあるというのに、知らないのだと言う。

「そんなことより、松尾芭蕉の伊賀に向かう際に詠んだ句の句碑ってどこにあんの?」

見つけられないんだよね、と言うリュカに、今度はゆめみと幸村が首を傾げる番だった。2人とも流石に松尾芭蕉の名前は知っていたが、その句碑の場所どころか、神奈川県に複数あることすら知らなかったのだ。

「Vraiment?!信じられない、日本人なのに松尾芭蕉の句碑に興味が無いなんて」

リュカが責め立てる。なるほど、そう言うことかと幸村とゆめみは妙に納得した。興味が無ければ知らなくて当然だ。
その後もいろんなことに気付かされ、充実した話し合いとなった。終わった頃にはとっくに部活の時間が終了していて暗くなりかけていた。

幸村とゆめみは2人で校舎からバス停までの道を歩いていた。

「なんかすごい濃い時間だったね」

ゆめみがそう切り出した。その言葉に幸村も思い出し笑いをして、「ふふ、そうだね」と同意する。

「マノンもリュカも面白くていい子ね、でも誤解されちゃうこともあるのかも」

ゆめみは少し考えてからそう言った。そして「架け橋になってあげたいな」と呟いた。幸村はその優しい言葉にまたゆめみのそういうところが素敵だなと思う。

「そういえば、まだお礼を言えて無かったな。ありがとう、止めてくれて」
「え?」
「俺が女子達を咎めようとしたところを止めてくれただろ?」

あそこでゆめみが止めてくれなかったら。女子達も自分の過ちを心から反省することは出来なかっただろうから。何より、せっかくの研修メンバーの雰囲気をより悪くしてしまっていたことだろう。
ゆめみはにっこり笑って何も言わなかった。代わりに「楽しみだね、フランス研修」と言った。

「あれ?蓮二?」

バス停に到着すると、見慣れたおかっぱ頭の柳が本を読んでいた。2人が声をかけると顔を上げて「お疲れさま」と挨拶をする。

「柳、今日は部活に参加出来ずすまなかったね」
「今日のメインはミーティングだった、気にする事はない」
「蓮二もしかして待っててくれたの?」

普段は真田と帰っている柳がここにいる理由、他には考えてられない。

「ああ、最近暗くなるのが早くなったから気になってな」

ゆめみと幸村は最寄駅が異なるため、途中までしか一緒に帰ることは出来ない。しかし幸村は家まで送っていこうと決めていただけに、肩透かしを食う。「過保護だなぁ」と心の中で呟いた。
ゆめみは「ありがとう」と嬉しそうに微笑んだ。

3人はバスで乗換駅まで行き、そこから電車に乗った。幸村より手前の駅で降りたゆめみと柳は、家までの道を並んで歩いていた。
家に向かう間中、ゆめみは今日あった出来事や感じたことを柳にたくさん話した。

「それでね、リュカは俳句が大好きなんだって、蓮二が俳句を書いてるって話をしたらぜひ紹介してほしいって言われちゃった」

生き生きと楽しそうにリュカという男の話をするゆめみ。その話自体は興味深いが、その話の中に自分はいない。
そんな当たり前のことが寂しいと感じてしまう。

「松尾芭蕉の句碑って神奈川にもあるって知ってた?蓮二なら知ってるよね、私も幸村くんも知らなかったの、だからリュカがね怒っちゃって」

柳の足が自然に止まる。
ゆめみは不思議そうに柳の顔を覗き込んだ。

『本当にフランスに行くのか?』

そんな言葉が口から漏れそうになった。

俺の知らないところに行くのか?何かあっても守ってやれないんだぞ?それでも行くのか?10日間も俺と離れて平気なのか?

次々とそんな言葉ばかりが浮かんでくる。

自分は今どんな顔をしているだろう、と柳は不安に思った。心を読まれてしまったら、ゆめみは引いてしまうだろうな。

「蓮二・・・、そんなに感動したの?」

どうやら1ミリも伝わっていないようだ。
ゆめみは俳句仲間が出来たことに俺が感動していると思ったらしい。
まったく、ゆめみらしいことだな。
柳は「まあな」と言って歩き出す。しかし、今度はゆめみがついて来なかった。柳は振り返る。

「ねぇ、蓮二どうしてフランス研修参加しなかったの?」

ゆめみは続けて「蓮二もフランス語話せるようになったし、まったく興味ないわけじゃないでしょ?」と言った。
フランス研修に参加しなかった理由、それは側で幸村とゆめみが一緒にいる姿を見るのが耐え難いだろう、と思ったからだった。
しかしそんな言葉を伝える訳にも行かず、柳は無言になる。

少しは寂しいと思ってくれているのだな?

それだけでなぜか満たされた。俺は意外と単純だな。
そっとゆめみの頭を撫でる。

「来年は一緒に行こう」

ゆめみはにっこりと微笑んだ。

「約束だよ」




(180415/小牧)→40

異文化に抱かれて




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