「男の魅力?」
はい、と少しだけ赤い真剣な横顔で隣に座るモブくんは答えた。事務所への客足は途絶えたままで、私とモブくんとエクボはソファで暇を持て余していた。霊幻さんはデスクで新聞を広げている。
モブくんの話を聞くとどうやらモテたいという願望があるらしく、近しい女性の意見を聞こうと思ったらしい。女性だって、やだ照れますね。モブくんに頼られることって、そんなにないから嬉しい。中学生…青春だなあ。
「うーん魅力ねえ…。モブくんは最高にキュートだから、ありのままでいいんじゃないかな…」
「えっ…」
モブくんは困惑した様子で視線をちらちら彷徨わせた。
「名前はシゲオを溺愛してるからな…」
「おいモブ、名前に聞いても参考にならんぞ、そいつは男の趣味が悪い」
新聞を開いていた霊幻さんは、顔も上げずにそう言った。失礼な。というかそれモブくんにも失礼じゃないのか。
「そうなんですか…私霊幻大先生みたいな男の人がタイプだったんだけどなあ」
分かりやすく新聞をぐしゃっとやる音がしたのでまあ許してあげよう。
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斜掛