(2)


髪の毛ふわふわだぁ。…あ、どうも。上谷優祈です。何故だか漫画の中にトリップしました。
スピードワゴンが詐欺被害者になるのを阻止できて大満足なんですが、何故だか一緒にそのまま行動しています。

(さっさと仲間のところに戻ったら?っていう意味だったんだけどなぁ…)

英語ムズい。通知表アヒルさんだぞこっちは。
さらに困ったことに。
私、縮みました。現在幼女。悪い奴にハスハスペロペロされちゃう可能性だってあるし、歩くのにも一苦労です。
でも、おかげでスピードワゴンのおんぶ!もふもふな髪!役得ですありがとうございます。

「ユウキ嬢ちゃん、着いたぜ」
「はい」

あ、スピードワゴンには名前だけ教えました。
良い人だと分かってはいるけど、全て信じてくれるかは別ですから。

「ちょっと汚ぇが気にしないでくれ」

そう言って彼が開いた扉の先には、腐海が待っていた。


(オエッ!!!!!!!!!!)


まず臭い。食べ物や食器をそのまま放置しているせいだろう。足元を某Gが通り過ぎたのを無理やり無視し、室内を見渡す。
衣服もぐちゃぐちゃ。どれが洗い物でどれが着れるものか分からない。
分かるはずがない。息がしずらい。

(こりゃ伝染病が流行るわけだ)

「きたない」
「え゛」

吐き捨てるように私は言う。

「仲間の風邪、悪化する。整理整頓掃除洗濯食器洗い料理…スピードワゴンのおにいちゃん」
「お、おう」
「手伝ってください」
「はい」

今日は大晦日より忙しいぞ!
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