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 テキーラを飲んだ。彼が飲むと言うから、テキーラというとショットかしら、と何も考えず一息に呷った。喉が焼け爛れる。アルコールの刺すような苦味が舌を蹂躙し、かぁっとした熱が胃の奥から込み上げて、私は激しく咳き込んだ。
 チェイサーに用意していた冷水をぐっと飲み下してどうにか息をつく。それでもやはり、喉は爛れたままだった。
「どうしてそんな飲み方したの」と彼が呆れた顔で問うてくる。
「……大人になれるかと思って」
 そうしたら彼に――ビリーに近付けるかと思って。
 私の答えに彼はふっと口の端を緩めて、呆れの中に柔らかな甘さの混じった表情を浮かべてこう言った。
「君はそういうところが、こどもなんだよ」