日常崩壊儀式





目の前にはヒュウガ。
そのヒュウガの目の前には私。
つまりは向かい合っているわけなのだが、二人は何もしゃべらない。

ヒュウガはニマニマしているし、そんなヒュウガを呼び出した私は緊張して心臓が口から出そうだしで、言いたい言葉が出てこないのだ。


「あー…その…」

「ん♪?」


私がこれから何を言うかなんて分かっているくせに、ヒュウガはニマニマを止めない。
その頬引っ張ってやりたい。


「あー…えっと、」


そうだ、これは儀式だ。
私の日常を変える儀式に過ぎないのだ。
何だかその考えに至ると、気分的に落ち着いた。


「ヒュウガ…その、好き、なんだけど。」

「ん♪オレも好きだよ♪」


ちくしょう、アッサリ応えやがって。
少しは恥ずかしがったり、ビックリくらいしてよね。
私ばっかり恥ずかしがってるみたいじゃん。
ま、とにもかくにも、私の今までの日常は告白という儀式によって崩壊したのである。

新しい日常、こんにちは。


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