くまちゃん
私のお気に入りのくまのヌイグルミ。
一人で寂しい夜はそれを抱いて眠ったり…なんて乙女チックなことをやっていたりする…。
ヒュウガは珍しく仕事(今まで溜まっていた書類)をしている。(さすがのコナツがキレたから。)
そんな夜はこの子、くまのヌイグルミを抱きしめる。
少しだけ、少しだけ寂しさが紛れる気がするから。
静寂の中で明かりを消して…瞳を閉じれば夢の中。
ふと、目が覚めた。
窓の外はまだ真っ暗。
そして、背後から私を抱きしめるヒュウガの腕。
いつの間にもぐりこんできたんだろう。
そんなことを考えていたらまた瞼が重たくなってきた。
私はくまのヌイグルミからそっと手を離し、クルリと寝返ってヒュウガの広い胸板に抱きついて、顔を埋めた。
ヒュウガが薄く微笑を浮かべたなんて知らず、私はそのまま深い眠りに抵抗することなく誘われた。
もう寂しくなんてない。
欲しかったこのぬくもりを感じながら、私はヒュウガの腕の中で幸せな夢を見た…。
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