押し押され



丸め込まれるってこういう事か‥

頭の隅でそんな事を思いながら
ぼんやりその光景をみている。

この前、確か研磨が金曜日体育館が点検で、部活がお休みなんだとお昼休みに
話をしながら、久しぶりに一緒にいられるとウキウキしていたところに

「よお!お二人さん」

とニヤついて、いや何か良からぬ事を
これから伝えられるんじゃないかと思わせる笑顔で来たのは
研磨の幼馴染の1つ上の先輩クロさんと

もう1人は、いつもクロさんにちょっかいされたりすると、

「おまえ、〇〇ちゃんがビビったてんだろっ!」

って私にクロがごめんねと優しい笑顔を向けてくれる、バレー部のオカン事←それを言ったら怒られちゃう
夜久さん。

「‥‥なに?」

「まーそんな怒んなって、俺は研磨じゃなくて〇〇に用があって来たの」

「‥‥何で〇〇に?」

あからさまに嫌な顔をする研磨に
夜久さんが、ごめん、少し話聞いてやってと苦笑いしている。
私なんかに何の用があるんだろう?と
首を傾げていると

「〇〇ちゃん、少しの間だけマネージャーやってくんない??」

「「‥‥え?」」

にへらと笑いながら
でも、少し目が真剣で私を見ながら
爆弾発言をした。

「‥えっと‥む、むりです‥」



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