ラッキーくじリンクネタ、五条

「右手出して、目をつぶっててくんない?」
悟くんがそう言い出した時、胸がときめくのを感じた。これはきっと指輪をくれる流れだ。悟くんと付き合ってからちょうど一年。指輪をプレゼントするのには丁度いいタイミングだし、最近の悟くんは妙にコソコソしていた。寝ている間に私の手を掴んで何かしていたり。今から思えばあれは指のサイズを測っていたんだろう。
「うん」
言われるがまま目を閉じて手を差し出すと、薬指にひんやりとした感触。想像していた通りだ。
「……目、開けて」
「わ、かわい……」
薬指で輝くリングはとても可愛かった。シルバーの地金に悟くんの六眼を思わせる青い宝石。そこまではセンスが良くて素敵なのだが、指輪の横の装飾がどうにも気になる。
「これは、えーっとGOJO……?」
宝石の横の横の地金がぐにゃりと曲がってGOJOの四文字を象っている。貰っておいてこれをいうのはなんだか……その、ちょっとダサいというか。私が言葉に詰まったのを見て悟くんは頭を掻きつつ口を開く。
「……めっちゃいいアイデアだと思ったんだよ」
「苗字入りの指輪が?」
「分かりやすく虫除けになるし、それに苗字のプレゼント、みたいな……」
苗字のプレゼント、その意味するところを想像して顔が熱くなる。プロポーズも同然じゃないか。私が押し黙ると悟くんは慌てて顔の前で手を振って否定する。
「わりぃ。やっぱり今のな……」
「ううん。嬉しい!」
否定する悟くんの言葉を遮って言葉を続ける。
「指輪もだし、それに苗字ってのも悪くないというか……」
言ってるうちに「五条さん」と呼ばれる将来が頭に浮かぶ。硝子あたりは「五条が二人もいたら呼び分けられねーじゃん」って言いそう。伊地知くんは素直に私のことを五条さんって呼んでくれるだろうけど「五条さん……あっ、男性のほうじゃなくて……」ってあたふたするのが目に浮かぶようだ。悪くない。悪くない。将来を想像して緩む頰を抑えつつ、大切なことは今から釘を差しておく。
「……結婚指輪は、二人で選びたいな」
「……やっぱそれ、買いなおす?」
「ううん。これはこれで嬉しいから」

五条
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