体調管理




硝子ちゃんから電話がきて「はいは〜い」っておやつもぐもぐしながら出たサトルクン

「お、出た」
「なによそれ」
「五条、今日いつ帰る」
「んー今日は帰らないかも。なんで?」
「なまえがぶっ倒れた」
「は?!!」

そのまま硝子ちゃんのとこにすっ飛んで行ったら、なまえさんがベッドに横になってた
ぼんやりした目で「さとるだ」って笑うけど、どうも顔色が悪い

「どしたの?怪我?病気?なんで?」
「落ち着け、疲れだよ。貧血とか脱水とか寝不足とか。気温のせいもあってか少し熱出てるから薬飲んで3日も休めば大丈夫だと思う」
「…そっ、か」
「ごめんねさとる、びっくりさせて」

そのままスケジュールを調整すると、なまえさんを連れて帰って過保護発動するサトルクン

「脱水って言ってたけど水は?」
「点滴してもらったから大丈夫、」
「水こまめに飲んで。ごはん…夜は作るから今はレトルトのおかゆで我慢して。あとは?欲しいものとかある?」
「シャワー浴びたい…汗かいたし」
「いいけど僕も行く」
「大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないよ。風呂場で倒れたらどうすんの」
「だってさとる仕事、」
「それは気にしなくていいの。伊地知に話してスケジュール替えてもらったから」
「…」
「なまえ、限界まで気付かなかった?倒れるってよっぽどだよ?ちょっとでも変だなって思ったら休んでよ。硝子も伊地知も心配してたし、僕だって」

そこまで言って何気なく振り向くと、俯いたなまえさんが見たこともないくらい泣いているのに気付いて、ざあっと頭から冷えていく

「なまえ、」
「ごめんなさい、」
「違う、あの…ごめん、言いすぎた、あの、僕心配で…ごめん、」
「…違くない、ごめんなさい、」
「…なまえ、」
「具合悪くなって、迷惑いっぱい、みんなに、」

確かに少し強く言ったけど、普段ならしょんぼりするだけのなまえさん
泣いたとしてもサトルクンに隠れて泣くから(サトルクンにはバレてるけど)、叱られて子どもみたいに泣くなんて今までなかった
焦りとか戸惑いでサトルクンも泣きそうになってしまう

泣いてるなまえさんにおろおろしてると、硝子ちゃんから着信
切れてもまた掛かってくるから、なまえさんに断って出る

「はい、」
「えっなに、この世の終わりみたいな声して」
「…心配で、」
「強く言いすぎたら泣いちゃったってか?」
「うん…」
「ほんっとばかだね。体調悪くて弱ってんだから気持ちも弱ってるに決まってんじゃん。なに言ったか知らないけど、具合が悪いからこそだよ。しんどいに決まってんじゃん。なまえも無理してたんだろうけど、体調なんて管理できるもんじゃないんだからあんま叱ってやんな」
「うん…」
「書類送っとくから目通しといて。じゃーね」

切れた電話を置くと、もういっかいなまえさんにごめんねする

「なまえごめんね…具合悪いのに優しくできなくて…限界がどうとか、わかんないよね…言い訳みたいになっちゃうけど僕心配で…」
「んーん、ほんとのことだから、」
「…なまえがよくなるまで一緒にいてもいい?」

不安そうにしおらしく言うサトルクンに頷くなまえさん、まだちょっと泣いてる

「さとるに、迷惑かけた、硝子とか伊地知さんにも…ごめんなさい、」
「迷惑じゃないよ、いつ誰が具合悪くなるかなんてわかんないんだから」
「…」
「でもお風呂は僕も行くね。そのあとごはん食べて薬飲んで、一緒に寝よ」
「うん…」

甲斐甲斐しく過保護にお世話にして、良くなってからもしばらく過保護だし、具合悪くなったら相変わらずすっ飛んでくるサトルクン、今回の一件はかなり反省してる様子




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