伝わる

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冬の夜は冷え込む。
例年なら物寂しく感じる夜の部屋も、今ではこんなに暖かい。
私は隣でテレビを見る鉄朗の肩に頭をもたげた。

「ん? どうした? ミオ?」

「んー、あったかいなぁって」

私は彼を見上げて甘えた声でいった。
鉄朗はカラカラと笑うと私の肩を抱き寄せた。
あったかい彼の力強い腕が私を包み込む。

「ミオって案外甘えただよな」

「何とでも言えばいいよ」

私もまた、彼の腕の中、小さく笑った。




鉄朗と出会ったのは高校の時で、それから数年後、私たちは結婚し、今では甘い新婚生活を送っている。

独りではない、隣に誰かがいるというのは、こんなにも暖かいものだったのかと最近よく思う。

「ん、鉄朗……」

「どうした?」

暖かい温もりに、私の意識が睡魔に犯されていく。
寝たくない。もっとあなたと話していたいのに。

「てつ、ろ。好き、だよ……」

ようやく言葉にした自分の気持ちに、鉄朗は私の頭を優しく撫でるだけで何も言わない。
何も言わないけど私には彼の愛が伝わってきて、私は安心感からそのまま睡魔に身を任せた。

「愛してる。ミオ」

私が意識を手放す刹那に彼が発した言葉は私には届かなかったけど、それでも私は彼の愛に包まれて無意識下で幸せを感じていた。



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椿姫さまリクエストです。
黒尾くんで結婚のお話です。
期待に添えたかわかりませんが精一杯書かせていただきました
リクエストありがとうございました!



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