幸せな時間

幸せな時間



休日の夜、私は恋人の家を訪ねた。
二つ上の鉄朗は、社会人で独り暮らしをいていて、だからこうして私が彼の夕食を作りにいくことも少なくない。

付き合って半年したくらいに渡された合鍵。
私は彼の帰宅時間を見計らって彼の家に上がる。

見慣れたこざっぱりした部屋に料理をする音が響く。

「ただいま〜!」

「あ、お帰り。早かったね?」

私が料理に集中していたら、いつのまにか鉄朗が帰ってきていた。

鉄朗は、ネクタイを緩めながら、今夜はなに? なんて台所を覗く。
あ、この仕草、かっこいい。私は彼に見とれてしまう。

「ミオ、味噌汁、火ぃ消し忘れてる」

「あっ、あぶないっ」

私は慌てて火を消した。そして同時に鉄朗が私を後ろから抱き締めた。
あったかい。彼のにおいが充満する。

「ん、鉄朗?」

「好きだ、ミオ」

そして彼は私を振り向かせて唇を塞ぐ。
ふに、と柔らかいそれに幸せが満ちていく。

「じゃ、ちょっと着替えてくるから」

「うん、ご飯準備しとくね?」

ああ、この幸せが、これから先もずっとずっと続いたらいいな。そんな風に思いながら、今日もまた私と彼は幸せな夕食を過ごすのだ。



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100万hit企画
ちひろさまリクエストです。
黒尾くんで年下彼女が夕食を作りにいくお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!


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