父親目線

(「ナンセンス」続き)


父親目線



土曜の部活の休憩時間、俺は夜久にからかうように言った。

「夜久はミニスカ好きなんだよな?」

「は? 黒尾何言ってんだよ!?」

夜久は耳まで真っ赤にして言い返してきた。

「だってあれだ。ミオは美脚だからな」

「っ、黒尾……」

夜久は俺をじと目で見てくる。なんですか、うぶですか?

「あっ、噂をすればミオの登場だ」

午後からデートにでもいくのだろう。ミオは目一杯おしゃれをしてきていた。




「ミオ、お待たせ」

着替えを終え、ミオを迎えにいけば、周りの部員にからかわれた。

「ほら、夜久はやっぱりミニスカ好きなんだろ?」

「ミオ先輩、めっちゃかわいいっす!」

そんな風にみんなは言うが、俺は変に緊張してしまっていた。
確かにミオのスカートは短いかもしれない。いや、ミオの背が高いからミニになってしまうのか。

「ミオ、そんな短いスカート、俺は心配だ」

「衛輔くん?」

きょとん、と固まるミオと、周りの部員たち。

「夜久、それは父親目線だろ」

くっく、と笑う黒尾に、こんなことになったのはお前のせいじゃないかと思ったが、なにぶん緊張していたから、言い返すことすらできなかった。


――――――――
千明さまリクエストです。
夜久くんで「ナンセンス」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



160513