男たるもの

(「つまりは君が」続き)



男たるもの



霜月が好きだ。恐らくそれは間違いない。自分の気持ちに鈍感な俺だが、この気持ちに嘘はない。
それから、霜月もまた俺が好きだ。鈍い俺でも分かる。霜月は俺をいつも見ているのだ。

「おはよう、山本くん」

「お、おう」

「昨日の練習試合、すごかったね」

「さんきゅ」

片言の会話にも霜月はやっぱり変わらず俺に話しかけてくれる。霜月はふわふわな笑顔を浮かべている。

「なあ、霜月」

「え、なに?」

男たるもの、決めるときは決めなければならない。いつまでもあやふやな関係でいるわけにはいかない。それに、霜月の気持ちを知りながら知らないふりなどしていられない。

「俺、霜月が……好きだ」

尻すぼみに小さくなった言葉は、だけど霜月にはちゃんと届いたようで、返事の代わりに極上の笑みを浮かべていた。




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ゆふさまリクエストです。
山本くんで「つまりは君が」続きです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!



170815