あったかい

あったかい



夏の恒例、合同合宿。
確かに俺はバレーに打ち込んでいるから、毎日が充実はしていたし、楽しくもあった。
ある一点を除いては。



「お帰り、京治」

合宿が終わったその日、俺は一目散に彼女の部屋を訪ねた。
恋人のミオのところだ。
彼女は、大学一年で弓道部で、とてもからっとした性格の持ち主だった。

だからこうして俺がミオに会いに来ても、からかうわけでもなく俺をきゅっと抱き締めている。

「ミオ。俺と会えなくて寂しかった?」

ミオの背に手を回しながら問えば、ミオは優しく笑っていった。

「うん、寂しかったよ。合宿、お疲れさま」

優しい声色に俺の心が満たされていく。
ミオは俺を抱き締めながら頭を撫で透く。
子供扱いにもとれるそれは、今日は心地よくて俺はされるがままだった。

とくとくとミオの血潮が聞こえる。あったかい。

「京治、今日はずいぶん甘えただね」

くす、と笑うミオに、それでも俺はミオの首筋に顔を埋めていう。

「だって、合宿でミオ不足だから。だから今日くらい、甘えさせてよ……」

「ふふ。りょーうかい」

ああ、癒されていく。疲れが吹き飛ぶ。

普段誰にも見せない自分を、彼女の前だけでは見せられるのは、きっと俺がミオを信頼してるから。大好きだから。
あたたかい腕に包まれて、幸せを噛み締めた。


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やなさまリクエストです。
赤葦くんで、合宿後に癒されるお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!


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