風邪

風邪




体が怠い、火照る。ああこれ風邪だなって気づいてから私はいつも自分の不摂生を後悔する。
たぶん昨日、薄着で夜更かししたのが原因だろうな、なんて天井を見つめた。

喉痛い。だるい。

私はそのまま意識を手放した。




熱を出すと、決まって嫌な夢を見る。今回もそんな嫌な夢を見て目を覚ました。時刻は昼の3時。

「あー、暇……」

朝飲んだ薬のお陰か、熱は引いたように思う。

「ミオ、起きた?」

「うん。……て、ええ?」

聞こえた声に一度返事をしたが、その声の主に私は勢いよく起き上がる。

「京治くん」

「なに? 俺になにかついてる?」

ふわ、と笑う彼に私の熱がまた上がった気がした。

「ミオ、熱下がってないんじゃ……」

「ち、ちがっ、てか、なんで?」

何でいるの。不思議そうにする私に、京治くんはまた優しく笑って答える。

「好きなひとが風邪で寝込んでいるんだから、見舞いくらいは来るでしょ?」

「でも、移る」

私が小さく言えば、京治くんは笑顔を崩さずに答えるのだった。

「俺はミオと違ってやわじゃないからね。さ、ちゃんと寝てて? お粥持ってくるね」

ああ、なんてことだろう。こんなに優しくされるなら、風邪も悪くないな、なんて思う自分がいた。


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*Nicotiana*さまリクエストです。
赤葦くんで風邪で看病されるお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!


160330