めまい
めまい
バレー部マネの仕事は忙しい。それは目が回るほどに。ほら、今だって景色がぐるぐるぐるぐる……
「あ、れ?」
ばたん。そのまま私は意識を失った。
次に目を覚ましたのは保健室のベッドの上。
「ん、気持ち悪……」
「あ、ミオ、気がついた?」
優しい声に顔を横に向ければ、京治くんがそこにいた。
「熱中症だって。あ、水分、摂れる?」
そう言って京治くんは私にドリンクを渡す。
私は起き上がってそれを受け取る。
まだ頭がくらくらする。
「ん、はぁ、ごめんね、京治くん」
「なにが?」
私が謝ったことに京治くんは不思議そうな顔をした。
「練習、抜けさせちゃって……」
「……いや。副主将として当然だし……俺の方こそ気づかなくてごめん」
京治くんはばつが悪そうに頭をかく。なんで京治くんが謝るのだろう。
「あ、もう大丈夫だから、練習、戻っていいよ?」
「……いや。今日はずっとミオのそばにいるよ」
京治くんはそう言うと私の頭をひと撫でした。
「ミオは大切なひと、だからね」
再び私の視界が回る。でもそれは、熱中症からのものではなく、私が彼に恋をしているからなんだけど。
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*Nicotiana*さまリクエストです。
赤葦くんで熱中症で看病されるお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
160330