うまくやってください
うまくやってください
俺には姉さんがいる。俺とは正反対に感情豊かな彼女は、皆から好かれていた。こと、木兎さんには甘い気がする。
「ミオ、宿題見せてくれ」
「えー、ダメだよ。代わりに教えてあげる」
何かにつけてそうやって姉さんに甘える木兎さんは、きっと姉さんが好きだ。
姉さんも姉さんで、木兎さんといると、いつもより優しく笑っていた。
「姉さん、木兎さんのこと、好きなんですか?」
「けーくん……それは……」
単刀直入に聞いた。姉さんは案の定顔を赤くして俺から顔をそらした。
「木兎さん、鈍いからちゃんと告白した方がいいよ」
「っ、うん」
姉さんは迷いながらもようやく決心したようだった。
その日の部活終わり、木兎さんがわざとらしくため息を吐くのが見えた。
「木兎さん、どうしました?」
「赤葦……ミオに告白されたんだけどよ……」
迷いを見せた木兎さんにため息しかない。
どれだけ鈍いんですか。
「木兎さん、姉さんはああ見えて傷つきやすいですから。ちゃんと捕まえとかないと、逃げますよ」
「っ!」
木兎さんは、目を真ん丸にしていたけど、次には着替えそっちのけで外へと走り出した。
「はあ。うまくやってくださいよ。木兎さんも、姉さんも」
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千明さまリクエストです。
木兎くんで、赤葦くんのお姉さんが大好きで仕方がないお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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