サマー!
サマー!
悶々悶々。
俺は気が気じゃなかった。
夏休みの部活オフの今日、俺は恋人に誘われて海に来た。
田舎の海だったから、人は少ないだろうと思っていたけど、そうでもなかった。
海はサーファーやらなんやらで賑わっていた。
「京治くん、行かないの?」
隣にいた恋人が俺を見て首をかしげた。
どきり、心臓が跳ねる。
可愛らしい仕草もそうだが、水着姿は目に毒だ。
「うん、行くよ。行くけどさ……」
俺はおもむろに彼女の手を握る。
他の男にとられないように。俺のものだと、見せつけるように。
「俺以外の男なんか、みないでね」
なんて女々しいのだろうかと心の中で自嘲した。
だけど俺にとって彼女はそれだけ大事なのだ。
「京治くん、……うん、分かったよ」
だけど彼女はそんな俺の気持ちを知ってか知らずか、俺を見て柔らかく笑うのだった。
暑い夏の、思い出。
160626