ハッピーエンドは
ハッピーエンドは
私には恋人がいる。名前は赤葦京治くん。彼は私の幼馴染みの後輩で、私たちはその幼馴染み繋がりで出会った。
「お、ミオ、赤葦。今朝も仲いいな」
「光太郎、おはよ」
「木兎さん、おはようございます」
朝の登校はいつも京治くんと一緒だ。ちなみに京治くんは朝練があるから、私はかなり頑張って早起きしてたりする。
だけど実際、私は京治くんがよくわからないのだ。
私は隣にいる京治くんを横目で見た。京治くんは、光太郎を応援に来ていた光太郎の彼女さんをじっ、と見ていた。
……私なんか、初めから眼中にないじゃないか。私はきっと、彼女さんの代わりなのだ。
がっくりと肩を落としはするものの、京治くんと別れるというのは考えたことはない。
私は京治くんが、大好きだった。
今朝もミオさんと一緒に登校したが、ミオさんは木兎さんに会うなり顔をほころばせていた。
木兎さんには歴とした恋人がいる。でもきっと、ミオさんは今でも木兎さんが好きだ。
そんなミオさんと俺が付き合っているのは何でなのだろうか。
そんなの決まってる。単に俺は、木兎さんの代わりでしかないのだ。
我慢の限界だった。
木兎さんの代わりでもいい、だなんて俺はそんなに物わかりはよくない。
その日の放課後、誰もいない部室にミオさんを呼び出し、壁際に追い込む。
壁ドンなんて、実際ロマンチックなものではない。
ミオさんは俺を怯えた目で見上げていた。
「京治く、んぅ?」
唇を塞ぎ、制服に手をかける。夏の薄着の制服を脱がせ、荒々しく体を撫でた。
「ゃ、京治くん、ひぁっ」
スカートの中に手を伸ばし、ショーツを下げる。
ミオさんは抵抗しない。
なんで、なんで。こんなにひどいことをしているのに。
「京治くん?」
「なんで。抵抗しないんですかっ? 俺なんか、木兎さんの代わりなんでしょう?」
怒鳴り付けるように言えば、ミオさんは目を見開いて驚いていた。
「私……私が好きなのは、京治くん、だよ? ……京治くんこそ、光太郎の彼女さんが好きなんでしょ?」
ミオさんの言葉に、今度は俺が固まってしまう。
……そうか、なんだ。お互いに勘違いしていただけなのか。
「俺が好きなのは、"ミオ"だけだよ」
ふっ、と笑えばミオの手が俺の背中に回される。
俺は立ったままズボンを下げ、そのまま自身をミオに突き立てた。
「あっ、京治く、」
「んっ、ミオ、動く……」
そうして出し入れを始めれば、互いの吐息が部室に響く。
愛し愛され、この日俺とミオは、初めて互いの気持ちを知った。
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柚希さまリクエストです。
赤葦くんで木兎くん幼馴染みとすれ違いからのハッピーエンドです。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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