間の悪い偶然

間の悪い偶然


大学二年、早いもので彼と付き合いはじめてから二年が過ぎた。

当時青葉城西の3年でバレー部マネだった私は、そこで彼、当時高校1年の国見英と出会った。

それから二年、今私は大学二年、彼は高校三年になっていた。
最近は忙しくて会う時間がないのが現状なのだけど。

「ねーミオ、今夜の合コン、数合わせに来てよ」

「は? 私彼氏いるって知ってるでしょ?」

突然の話題に私は大いに断ったのに、なぜだか私は合コンにいくはめになった。



乗り気でなかったからおしゃれもお化粧直しもしなかった。
なんとなく訪れた居酒屋風の食堂。
なんでよって私は固まった。

「ミオ、今日、友だちと食事じゃなかったの……」

偶然って怖い。
何でこんな最悪な間の悪い偶然が起こるのだろうか。
その食堂に、英が友だちと来ていて、私たちは鉢合わせた。
本当に、間の悪い偶然だ。

「英……」

私は固まって動けない。
彼の冷たい視線に、涙すら浮かぶ。
嫌われただろうか。幻滅されただろうか。

「あっ、英っ!」

彼は私をおいてお店を出ていく。
まってよ。ねえ。
だけど体が動かない、

「ミオ、おいかけ、ないの?」

私を誘った友人が申し訳なさそうに言う。
なんだよ。もとはといえば。その言葉は飲み込んで、私はようやくに足を動かし彼を追いかけた。


店を出てすぐに彼は捕まった。
たぶん、私が追ってくるのを待っていたのだろう。
きゅ、と手を掴んで彼の背中に言う。

「私。ごめん。でも、私が好きなのは英だけ、え!」

言葉途中に振り返った彼に抱きしめられた。
あったかい。やさしい。

「俺、はやく大人になるから」

彼の言葉に私の心が満たされていく。
私も彼も、やっぱりお互いがお互いに好いているから、だからこんなに苦しいのだ。

「ん、英。約束だよ。はやく大人になろうね」

小さく返事をしたら唇が重なった。


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千明さまリクエストです。
国見くんで、すきですの続き、ヒロインは大学二年生で国見くんは高校三年生(名前は互いに呼び捨て)設定、互いに忙しくて、逢う時間が少ない中、ヒロインは友達に合コンに呼ばれ無理やり連れてかれて、その場所に偶然に友達と来ていた国見くんに見つかってしまう切甘です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!


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