獲物を射る
獲物を射る
ミオちゃんは俺の彼女ですごくかわいくて、でも時々かわいくない。
あ、このかわいくないって言うのは容姿とかじゃないし、ついでに言うと俺から見た性格的な部分の話で、世間一般から見たらそりゃもうかわいくて仕方ないと思う。
「覚くん? どした?」
俺の隣で可愛らしく首をかしげるミオちゃんに、俺はかろうじて笑って見せた。
「別に? なんにもないよ?」
いや。なんにもなくはないんだけど。
俺は今、ミオちゃんの部屋にいて、しかもなんだか今日に限ってミオちゃんがセクシー系な服を着ているもんだからぶっちゃけ理性が危ない。
だけど俺がミオちゃんを襲わないのは、ミオちゃんに挑発されたようで嫌だからと言う意地からだ。
「あれ、覚くん。むらむらしてきた?」
からからと笑いながらそんなことを言うもんだから余計に俺は意地を張った。
俺がミオちゃんをかわいくないといったのはこの、さっぱりした性格にある。
いじめがいがないのだ。
「はー? ミオちゃんのどこに色気を感じればいいの?」
にや、と笑って意地悪を言うのはいつものことだし、これに対してミオちゃんが笑って流すのもいつものこと。
そう、その筈だった。
「っ! ミオちゃん!?」
俺がにやにやとミオちゃんを見ていたら、そっ、とミオちゃんの手が俺に伸びてきて、俺の頬に当てられた。
「もー、意地悪言うのはこの口かな?」
そう言ってミオちゃんは俺の唇を塞ぐ。
一瞬の触れ合いに俺は動揺してしまって、ミオちゃんはそんな俺をさもおかしそうに見ていた。
「ふふ。私のが年上なんだから、いつもいつも覚くんに負けてはいられないよね?」
そう、楽しそうに笑うミオちゃんの目は、獲物を射るときのそれに似ていると思った。
「さすが現役弓道部、って、え!」
冗談で流そうとしたのに、ミオちゃんは本気だったようで服の上から俺のモノを触ってきた。
その力加減があまりにも絶妙で、元々少し起ち始めていた俺のそれは、一気に膨れ上がる。
「ねえ、覚くん、」
ミオちゃんはおもむろに俺のズボンを脱がし下着の上からまた焦らすように俺のモノを引っ掻く。
「んっ、なに、ミオちゃん、」
それでも俺は平静を装って答えれば、ミオちゃんは俺の下着をずり下げ直に俺のモノを扱きだす。
「っ、は、」
思わず漏れた吐息を飲み込むようにミオちゃんに唇を塞がれた。
先のような触れるだけのそれではなく、キスは深さを増していく。
キスと同時に下をしごかれて、俺の中の熱が上がるのがわかる。
だけど俺はせめてもの抵抗で、ミオちゃんからキスの主導権を奪い返す。
「ん、ぁ、ふ……――」
ミオちゃんは苦しそうにくぐもった声を漏らしながらも俺のモノをしごくのを止めない。
やがて俺の方が苦しくなって唇を離せば、ミオちゃんはにこ、と笑って俺のモノから手を離す。
「っ、ぁ、ミオ、ちゃん?」
急なお預けに俺の下半身はどくどくと脈打って痛いくらいに腫れ上がっている。
「イキたかった?」
ふっ、と笑ったミオちゃんに俺はやっぱりかわいくないな、と思いつつも快楽には逆らえない。
「っ、ミオちゃん、これは、ないんじゃないの?」
精一杯の俺の譲歩。
イカせてくれだなんて言えるわけがない。
だけどミオちゃんは満足げに笑うとどこからかゴムを取りだしそれを俺のモノに着ける。
そのあと自分の下着を下げ、俺の向かいから、いわゆる対面座位の体勢で、俺のモノを自分の中に埋めていった。
「あっ、は、覚くん……」
深く腰を沈めたミオちゃんの艶っぽいため息が、濡れたミオちゃんの中が、俺をさらに快楽へと誘う。
「ん、ミオちゃんの中、とろっとろ。ほしかったの?」
「ん、覚くんこそ、余裕ないんじゃ、ないの?」
彼女は挑発的な目を俺に向けたかと思うと、自ら腰を動かし始めた。
「っ、ミオちゃ、まって、」
行きなりの動きと初めての体位に俺の体に経験したことのない快感が走る。
ヤバイ、イキそう……
「はっ、覚く、ん。イって、いいよっ」
そう言って勝ち誇ったようなミオちゃんに悔しさを感じつつも、俺は意地なんか忘れて自分も腰を動かしてゴム越しに吐精した。
「っ、ミオちゃん、っ……――」
攻められるという羞恥からか、いつもとは違う吐精の快感が俺を支配する。
「はっ、覚くん? ねえ、好かったみたいだね?」
俺をイカせて満足したのか、ミオちゃんは先ほどまでの獲物を射るような目ではなく、いつもの優しい目で俺を見ていた。
俺の意識がだんだんと現実に戻ってきて、俺は対面に座っていたミオちゃんを押し倒した。
「えっ!?」
「じゃあ、今度は俺が、ミオちゃんという"獲物"を射る番だね?」
仕返しだと言わんばかりに口の端をつり上げれば、仕方ないな。ミオちゃんはいつものように余裕の笑みで返してきた。
「ほんっと、ミオちゃんってかわいくないね?」
そんな嫌みすら、彼女には通じないんだけどね。
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やなさまリクエストです。
天童くんで甘裏、夢主が攻める感じです。
期待に添えたかわかりませんが精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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