素直すぎるのもどうかと思う


素直すぎるのもどうかと思う



好きです、付き合ってください!
女の子が憧れる、理想の告白だ。

私はそんな告白を受け、彼と付き合うことになった。
相手の名前は五色工くん。
バレー部の次期エースだそうだ。

そんな彼は、とにかくまっすぐで、素直。

「ねえ、工くんってなんで私を好きになったの?」

「え? うーん、かわいいし気が利くし、でもちょっと頑固でそんなところもかわいいし。それからたまにドジなところもかわいいでしょ。あとは――」

「わーわー! もういい、恥ずかしいからやめて!」

「そう? じゃあさ、ミオは俺のどこが好き?」

「えっ、あ……」

急な話題に私は口ごもる。
工くんの好きなところ?

そりゃあ、たくさんある。
だけど恥ずかしくて言えるわけがない。

「あっ、もしかして無い?」

「ちがっ。……素直なところ、とか?」

疑問系になってしまった。
工くんのいいところは、たくさんたくさんある。
付き合いはじめて気づいた。

ひたむきでまっすぐで、自信家だけどその自信の裏には努力がある。
それに、私を大事にしてくれるし、何より素直だ。
……たまに素直すぎるくらいだけど。

「えへへ、俺嬉しいや」

「工くん?」

「だって、好きな子に誉められたら嬉しくなるでしょ?」

本当に、彼は素直だ。
素直すぎて時々こっちが恥ずかしくなるくらいに。
まあ、そんなところが好きな私も大概なんだけど。


170201