元気っ娘

元気っ娘



その子はとても元気で明るく前向きで、時々それに戸惑ってしまう。

「瀬見さんおはようございます! 今日もかっこよかったです!」

「お、おう」

今朝もまたその子は俺の部活終わりを待ち伏せ、そう言って笑う。
名前は確か霜月ミオ。

「瀬見さん、今日も一日頑張りましょうね」

「だな。霜月は今日も元気だな」

「はい! 瀬見さんを見られたので元気一杯です!」

こうやってこの子は素直に好意を表してくる。それが俺にはやりにくかった。
まっすぐすぎて眩しくて、それが気恥ずかしいのだ。

「瀬見さん、一緒に校舎まで歩いていいです?」

「あ、ああ。いいよ」

積極的な様子も、今でこそ慣れたが最初は戸惑った。
この子は俺が好きだ。そうわかっていても、だからといって告白はされていない。

もし告白されたら、俺はどうするのだろうか。

「あ……」

「瀬見さん? どうしました?」

「いや。なんでも」

そうして気づく。
いつの間にか俺はこの子に惹かれつつあったのだと。まっすぐで素直で元気なこの子に。




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三周年企画。
瀬見くんとおせおせな後輩。
企画参加ありがとうございました!


170425