変なひと

変なひと



同じクラスの天童覚はよく変わった人間だと評されるが、私もそれに同意だ。
私が話しかけると彼はもじもじと黙り混んでしまうからだ。他のひとには毒を吐くのに。

「天童、瀬見からこれ頼まれたんだけど」

「……! あ、うん?」

同じ部活の瀬見に、渡してくれと頼まれた紙を渡せば、天童は案の定黙り混んだ。私がそんなに苦手なのだろうか。

「天童、はやく受け取って」

「あ、ありがと。ミオちゃん」

それでも天童は私を"ミオちゃん"と呼ぶから、嫌ってはいないようだ。
天童はいまだ私を見てもじもじとしている。よくわからないひとだ。

「それじゃ、私行くね」

「あっ、ミオちゃん」

「なに?」

「いや。あ、ありがとね?」

本当に彼は変わった人だ。私以外のひとにはこんな風に素直にしゃべらないくせに、私にはこんなにも丁寧なのだから。




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三周年企画。
天童くんが好きなこの前でもじもじする。
企画参加ありがとうございました!


170425