どないして
どないして
その子はひどくきれいな言葉をしゃべる。俺たちとは違う言葉を。
「ミオちゃんやん。何、俺らの部活見に来たの?」
「違います」
「じゃあ何やろ? 俺の事見に来たとか?」
「自惚れすぎです」
その子は関東からこっちに越してきたばかりの女の子で、きれいな標準語を話す。まあそのうちこっちの言葉に染まるんやろうけど。
「ミオちゃんって何や俺に冷たくない?」
「先輩に対して馴れ馴れしい方がどうかと思いますけど」
それも確かにそうだ。
ミオちゃんは一年生やから、俺たちに敬語を使うのは当たり前といったら当たり前。だけど俺は、同級生と砕けた感じで話すミオちゃんを見て以来、その可愛らしさにやられてしまったのだ。
「ミオちゃんって彼氏とかおるの?」
「……居ません」
「ほんまに!?」
つい食いぎみに聞いてしまう。ミオちゃんは俺にジト目を向けた。そんな様子も可愛らしいと思ってしまうから俺は末期なのだ。
「俺、ミオちゃんが好きや」
「……わ、わた……え?」
「なんや、気づいてなかった?」
「し、知りません!」
耳まで真っ赤にしたミオちゃんは、体育館から慌てて走り去った。だけど足取りはおぼつかず、動揺しているのは明らかだった。さあ、どないしてあの子を俺のものにしていこうか。口角が上がるのがわかった。
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もざきさまリクエストです。
宮侑くんのお話です。
期待に添えたかわかりませんが、精一杯書かせていただきました。
リクエストありがとうございました!
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