その2
1
「高里!何芽衣子と手繋いでいるのだ!」
教室に入るやいなや、待っていたのは芽衣子の親友、久々知 兵助。
言わずとも知れた、豆腐小僧。
「へへん、いいだろう?羨ましいか?」
2人の間で火花が散る。
最も高里のほうはからかい半分だが。
「相変わらず、諸泉にべったりだな。久々知」
「高里には関係ないだろ」
バチバチどころか、ぐるるるるる…と兵助の威嚇も入ってきた。
クラスに険悪な雰囲気が流れる。
「へいすけ、今年は同じクラスだね」
「芽衣子、よろしくな」
2人のケンカは、クラスのマスコット芽衣子の手により収められた。
「諸泉サンキュー!!」
「ありがとう芽衣子ちゃん」
「助かったぜ」
なぜかクラス中から絶賛された。
「おまえら、いい加減席つけよー」
いつの間にか入ってきた、今年の3−D担任、上原先生。通称、無気力先生により、一学期が始まった。