あなたを想う世界




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そんなわけで、転入してから1週間。
なぜか少年探偵団達と同じクラスになった。

ヤバイよ。子供らしくできる気がしない。
てか、このクラス転入生多すぎだろ。
転出が多いのか、他のクラスにもそのくらいの転入生がいるのか謎だけど。

なんにしても、幼児化の先輩たちを誤魔化せる気がしない。
むしろ、誤魔化そうとしないほうが自然でいいのかと思う。

ちなみに探偵団に勧誘されちゅう。
家が遠いからとかわしているけどいつまでもつのか。
そのうち飽きるか?

今日は暑いと思いながらぼんやりしていると哀ちゃんに声をかけられた。
めずらしい。警戒心の塊で自分から親しくない人に話しかけたりしなさそうなのに。

しかもおでこにふれてきた。あれ?

「あなた。熱があるわよ。保健室で休んできなさいよ」

予想外すぎて、ぼんやり首をかしげた。


「ほら、保健室いこう?歩ける?」
哀ちゃんでは埒が明かないと思ったのか、
横からコナン君が声をかけつつ手をひいて歩き出した。

なんという自然なエスコート。
こんなにも女の子の扱いがうまいと蘭ちゃんは苦労するな。

というか、行くとも行かないとも言っていないのにもうすぐ保健室につく。
ヤバイ。快斗にばれたら怒られる!

今更断れないし、つれて戻るのもなんだし、内心あせってると
コナン君が保健室のドアを開けた。
あきらめるか・・・てか、お礼言ってないな。

私を養護教諭にあずけて戻ろうとするコナン君に声をかけた。
「え、江戸川君!ありがとう」
ニッコリ「お大事に」と言って戻っていった。

とりあえず、授業が終わる時間まで保健室にいれるように交渉した。
言いくるめるのに苦労した。
でも、ひとりでは帰してくれそうにないな。困った。


あ、コナン君とうっかり出会わないためには授業が終わる前のほうがいいのか。
女は度胸だ。後でも先でも怒られるのには変わりないし。。。

少しぐったりした風を装って、やっぱり早く帰りたいので、
お兄さんに電話したいと許可をもらった。

高校の休憩時間になるように電話をかける。
すぐに迎えに来てくれるらしい。ものっそい慌ててる感じがした。

ウトウトしている間に荷物を用意してくれていたらしい。
私の荷物が見えた。もう一度目を閉じようと思ったところで、
廊下に足音がひびいてきた。そして、扉が開く。

お迎えキター・・・

快斗が養護教諭に挨拶してベッドを覗き込んできた。
「日和。帰るぞ」
「うん。ごめんなさい。ありがとう」

そういうと、ちょっと困った顔をして、頭をなでてくれた。



待っていてくれた寺井さんの車に乗って病院経由で家に帰った。

その間1歩も自分で歩いていない。
過保護すぎだよ、快斗。
中身は成人してるって忘れてないよね?と不安になった。

スカートめくりしたりとか、子供っぽいいたずらとかするわりに
面倒見はよいと思ってたけど、
こんなに過保護だとは思わなかった。


帰ってからいろいろ準備した後は手を握っていてくれたけど、
夕食の準備をするのに

「ほら、あったかくしてちゃんと寝てろよ」

とぬいぐるみと、サイドテーブルにスポーツ飲料とスマホを置いていってくれた。

ぬいぐるみ・・・
うっかりすると中身まで幼児化しそうだ。


03/27
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ほのぼの日和