悪鬼様の特訓

黒と白のモノトーンで統一された部屋、そこは祟の部屋だった。
祟は一人部屋だからか広々とした部屋に自分好みの家具を好き勝手に置いている。俺は毎日のようにこの部屋に来ているから、部屋の使い勝手には慣れていた。
だけど、毎回この時間は慣れなずにいた。


「じゃあ始めっから、横になれよ」
「………」
「んなガチガチに緊張すんなよ。もういい加減慣れただろ」

慣れてねーよ、バカ野郎。
内心そう思いながら俺は全裸の身体をベッドに沈める。黒い肌触りのいいシーツが肌に纏わり付いて気持ちが悪い。
ーー俺は祟とセックスするために、週に何回か祟の部屋で裸になる。まだ事には及んでなくて、セックスするために尻の穴を慣らしてるだけだけど、俺はこの瞬間緊張で身体が強張る。
もともと性に対して疎くて、男同士でヤる時に尻を使うのも知らなかったから、ヤる前に穴を浣腸して洗うっていうのも衝撃を受けた。
今でも自分じゃ上手く出来なくて祟に手伝ってもらってる。俺は正直嫌だけど、祟はなんか楽しそうだった。


「今日はこれ使うから…前よりちょい太いやつな」
「…入んねぇよ、そんなの」
「入る、入る。俺がしっかり慣らしてやるから、安心しとけ」

祟はディルドを脇に置いて、服を脱ぎ始めた。
下着を脱いだ時に俺はチラリと視線を向け、すぐに逸らした。
ーー相変わらずデカい。そう、こうやって玩具使って尻を慣らすのも祟のチンコがデカいから。
体格差もあるし、祟は俺のことを考えて長い時間をかけてくれている。
俺がボーッとしていると、祟が覆い被さってきた。
整った顔が近づいて、唇が合わさる。

「ん、んぅ…っ」

すぐに舌が唇を割り込んで入ってきて、ぎこちなく俺はそれに舌を絡める。キスなんて祟としかしたことがないけど、たぶん相当上手いんだと思う。
舌を緩く絡められたら、歯列をなぞり、上顎を優しく撫でられる。その度ビクビク身体が震えて、目尻に涙が溜まる。

「は、ぁ…っ、ん、ふ…っ」

女みたいな声を時折漏らす俺を、祟は愛おしそうに目を細めて見てくる。馬鹿みたいに心臓がドキドキして、キスだけなのに頭がおかしくなりそうだった。
唾液を吸われて、俺も必死に応えるように唾液を吸って飲み込んだ。
やっと唇が離れて呼吸を整えていると、祟は首筋、鎖骨と唇を滑らしていく。

「ぁ、そこ、は…やだって…」
「嫌じゃねぇだろ?もうビンビンに反応してる」

乳首を軽く吸われて、ビクッと身体が反応した。
そんなとこ男は感じないのに、祟は必ず触ってくる。俺の身体もおかしいのか、今みたいに吸われたり、指で擦られたり舌で舐められたりすると、最初は何も感じなかったのに、今はジンジンして感じてしまう。

「あ、ぁっ、おれ、男だから…っ、おとこなのに、ぁ、う…っ」
「男でも感じるんだよ、ここは。俺だって乳首舐められたら気持ちいぜ?」
「ん、っ…ほんと、かよ…っ」
「じゃあ、確かめてみるか?」

そう言うと腕を引かれて、身体を起こされる。
祟は、俺の顔を自分の胸に近づけた。目の前にある逞しい胸筋のある胸板に俺はまたドキドキした。
盛り上がってる胸の下らへんに付いてる乳首に、俺は誘われるように唇を近づけた。
祟も俺の乳首に手を伸ばし、弄る。

「ぁ、んぅ…ちゅ、っは、ん…っ」
「っ…おら、ここ触れよ」
「や、ぁ…かたい…っ」

ちゅうちゅう赤ちゃんみたいに吸って、舐めていると手を掴まれて熱いそれに触らせられた。
ドクドク脈打つ巨大なチンコは、祟が確かに感じてることを教えてくれる。
頭が沸騰してるみたいに熱くて、それを触りながらクラクラしながら舌を動かした。

「くそ、可愛いな…」
「たたる、…っは、んぅ…きもちぃ、か?」
「ああ、気持ちいぜ。いいからもっと吸って、ちんぽ扱いてくれよ」

俺も乳首を触られているから、喘ぎながら聞くと祟は緩く笑った。
額に汗を滲ませてる祟をうっとり見つめながら、言われた通り、乳首を吸って、チンコを扱いた。扱くたび、ぐちゅぐちゅいやらしい汁の音がして、下半身に熱がどんどん溜まっていく。

「もう、いい…離れろ」
「ぁ、たたる…」
「ほら、四つん這いになれ」

祟の言葉に俺は少しビクついた。
言われるがまま祟に尻を向けて四つん這いになるが、また緊張がぶり返してくる。祟もそんな俺がわかったのか、優しく頭や背中を撫でられる。
少しして、ぬるついた熱いものが尻穴を這った。
舌だとわかり、顔が熱くなる。

「ひ、あぁ…やめ、汚いって…っ、あ、ぁ、っ!」
「…、汚くねーよ」
「や、あぁ…っ、は、ぅ…っ」

中に舌が入って、浅く抜き差しされる。
じゅぷじゅぷ水音が鳴り、音が耳に入ってくるたび身体は痙攣するように震えた。
濡らすためだとしても、毎回恥ずかしくて死にそうになる。

「もういいか…指、入れるぞ」
「ん、んっ、あぁぁっ!」
「すげぇな…ぐずぐずだ」

太くて、長い指が根元まで入れられる。
ナカを確かめるように動いて、肉壁を刺激した。指が痼に触れた瞬間、息が詰まった。

「や、っ、あぁぁっ!だめ、そこ、ぁ、う…っ、だめぇ、っ」
「流鬼ここ好きだよなぁ、口もちんぽも涎垂らして…気持ちいか?」
「きもち、ぃ、からぁ…っ、は、ぅぅ、も、やめ、あっ、あぁ…っ」

祟は笑って、指を増やした。穴は2本は余裕で咥えられるまで、拡がっていた。
2本の指は痼を摘んだり、潰したりしてきて、俺は目の前がチカチカした。

「ひ、ああぁっ!それ、やら、ぁっ…は、ひっ、あぁ、ん、ん…っ」
「気持ちいだろ?もう1本増やすぞ」

指が3本に増えて、少し圧迫感があったけどまだ余裕があった。3本も増えると、指は少し拡げるように動いた。もう俺の穴は女のまんこみたいになって、祟の指からの刺激を全て快楽と感じられるようになっていた。

「…じゃ、これ入れるから力抜けよ」
「ん、っ…はいんのかよ」
「入るだろ。苦しいかもしんねぇから、深呼吸しろ」

祟は指を抜いて、ディルドを取り出した。
安心させるように俺の手を握って、穴にそれをあてがう。冷たい感触にビクついたが、穴は吸い付くように収縮したのが自分でわかった。
恥ずかしくてギュッと目を閉じた。
ゆっくり入ってくるディルドに、圧迫感を感じる。痛くはないが苦しくて、少し呼吸を荒げた。
根元まで入れると、祟は俺の頭を撫でて微笑んだ。

「全部入ったぞ、がんばったな」
「…はぁ、なか、くるしぃ…っ」
「落ちつくまで動かさねぇからな、体勢変えるぞ」

ゆっくり身体を横向きにされて、向かい合って抱き合うような形になった。祟にキスされながら身体を擦り合うと、祟の熱い勃起したモノが太股に当たる。
自分ばかり気持ちよくなっていたことに気づき、それに手を這わす。

「すげぇ、硬くなってる…」
「お前がエロすぎるからな、流鬼もガチガチだろ」
「ん、っ…しかたねぇ、だろ…ぁ、ん」

お互いのモノを触りあってると、腰を引き寄せられた。祟のそれと俺のが触れて、また声が漏れた。

「たたるの、あつい…っ、あ、ぁ…」
「当たり前だろ…、もう、後ろ触るぞ」
「まっ、あっあぁっ!」

祟は腰を動かしながら、後ろに手を伸ばした。
ゆっくりディルドを動かされて、大きいそれは俺のいいところをごりごり押し上げてくる。
強い刺激に、思わず祟の身体に抱きついた。

「あ、ひ、ぁぁっ!らめ、らめ…っ、つよい、からぁっ、ぁっふ、ぅ…っ」
「は、っ…流鬼、くそ、可愛すぎんだよ」
「むり、むり、ぁっああ、ぁっ!も、や、っ、だめ…っ」

激しく抜き差しされて、腰も激しく振られる。
前ももナカも強い快感に頭の中がどろどろに溶ける。気持ちよくて、気持ちよくて死にそうだ。
ヒクヒク身体が痙攣して、限界が近いことがわかる。

「もう、イキそうか、っ?」
「イク、も、っいく、からぁ…っ、あ、あっ、あぁ…っ」
「じゃあ、一緒にイクか」

祟はディルドを動かしていない方の手で、お互いのチンコを握り素早く扱いた。後ろもより激しくされて、目の前が点滅した。
祟も限界が近いのか顔を歪めていた。見つめながら喘いでいると、口を塞がれる。

「ん、んーっ、ふ、ぁ、んんっ、ん!」
「は、は…っいく、俺も、もう…っ」

口を離されて、ディルドが最奥を突いた。手がお互いの鬼頭をぐりぐり力強く刺激して、瞬間目の前が真っ白になった。

「ああっ、あぁぁっ!いく、いっ、くぅ、…あ、っあ、あぁ…っ!」
「く、ぁ…っ」

精液が勢いよく祟の手に射精された。
何度も吐き出し、ギュッと祟の身体に抱きつく。祟のモノも少しして射精した。俺のより多い精液が吐き出されて、もっと身体が白く汚れた。

「は、っ…早くいれてぇな…」
「ん、…たたる…」
「お前のナカでちゃんとイキてぇよ」
「おれも、はやく…したい」

そう応えると、祟に汚れているのも気にせず抱きしめられる。汗ばんだ肌に顔を押し付けて、鼓動を聴く。
もっとがんばって、ちゃんとセックスできるように…そう思いながら祟を見上げると、祟は目を細めて俺を見ていた。愛しい、愛しい、そんな気持ちが伝わってきて胸が苦しくなる。

「たたる、すき…だ」
「俺も…好きだぜ」

その言葉に幸せを感じる。
ちゃんと祟応えるから、そう思いを込めて俺は自分から祟に口付けた。


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