寝坊した朝に

「わ〜!!寝坊した〜!!けどギリギリ間に合う時間に起こしてくれてありがとう景光くん!!」
「先に化粧済ましちゃいな?ご飯用意出来てるし髪の毛は食べてる間にやるから」
「景光くん神なの…?!髪だけに…!」
「ふふっ。ほら、急いで急いで」
「ありがとう〜!!」

急いで着替えてメイクを済まし、リビングに戻るとおにぎりと片手で飲めるようにマグに入れた味噌汁が用意されていた。ずず、と味噌汁を味わいつつ、後ろでは景光くんが寝癖爆発の頭を整えてくれている。ホント神様か何かなのかなこの人。景光くんの大きくて少し冷えた指先に頭を触られる感覚にポワポワとしながら若干覚醒し切っていない頭のままおにぎりを頬張ると口の中に広がったのは私の大好きな具材。

「明太高菜…!」
「好きだって言ってたから…朝からはあんまりだったかな…?」
「ううん!ちょー好き!朝からエンジンかかる!」
「良かった。…髪の毛終わったよ」
「えっ私がやるよりかわいい…なにこれ…」
「なまえはいつも可愛いよ?」

はい、と美容室さながら手鏡と後ろに鏡を合わせて仕上がりを確認させてくれる。ゆるふわ巻きの編み込みハーフアップ。器用すぎる出来上がりに感嘆の溜息を漏らしていると唐突に吐かれる言葉に顔面に熱が集まるのを感じる。でもこうしてストレートに表現してくれる景光くんが大好きだ。

「…!朝からやめてぇ…超元気出た超好き景光くん…!」
「俺も。今日早上がりだよね?むかえに行くから外でご飯食べる?」
「うん…!連絡する!!行ってきます!…ありがとう、景光くん」
「気を付けてね、行ってらっしゃいなまえ」

ちゅ、と明太高菜味のキスを送り、家を出る。
よーし、今日はサクサク仕事片付けて定時で上がるぞ〜!



end.

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