最近の私のマイブームは、大学の授業が終わった後に米花町にあるポアロに来ること。もっと詳しく言えばポアロで働くイケメン店員さんが目当てだ。彼が好きかどうかと聞かれれば好きだと即答できるし、それくらい彼の顔は整っていて性格も良い。加えて、記憶力も良いらしく客の顔を覚えているらしく、神は彼に欠点を与え忘れたのかもしれないと思うくらいに彼は超優良物件だ。

「お待たせしました。ホットコーヒーです」
「あ、ありがとうございます」
「いえいえ。こちらこそ、いつもありがとうございます」

ごゆっくりどうぞ、と私に笑いかけて仕事に戻る彼に思わずほぅ、っと息が漏れる。ホットコーヒー片手に彼を眺めてるだけでは流石に色々とまずいので、鞄から課題を取り出しペンを進める。姿は見れなくてもお客さんが出入りする時や、他の店員さんと話す時、仲のいいお客さんと話す時に聞こえる声だけで幸せな気分になれるのだ。

この気持ちが恋愛感情かどうかと聞かれると返答に困るが、少なからず私が彼に好意を抱いていることは確かだ。というよりも、私のような平凡な女が彼のような人の隣に立つと考えただけで申し訳なさで一杯になる。彼と同じ空間にいて、姿が見れて声が聞けて、たまに会話ができる。それだけで充分私の心は満たされる。


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