「義人、チョコ買ってきたから一緒に食べよ」
「やった、姉ちゃん大好き」
「やだもう私の義人が天使」
「おい梓」
「あれ、荒船いたの?」
「なにしてんだ、お前」
「私の可愛い可愛い弟を甘やかしてる」
「甘やかしてるって…」
「姉ちゃん、食べていい?」
「いいよ!食べて食べて」
「聞けよ」
「はいはい、なに?」
「うちの隊室で何やってんだ」
「義人とおやつタイム」
「なんでおやつ食うだけで抱きかかえなきゃいけねぇんだよ」
「可愛いから」
「却下、理由になってねぇ」
「なに?妬いてんの?」
「ぶった斬るぞ」
「冗談だっての、トリガーしまって」
「姉ちゃん、はい」
「あー、ん。んま、ありがと」
「これの抹茶でたらしいよ」
「ほんと!?後で買ってくるから一緒に食べよ」
「次は俺が買ってくるから姉ちゃん一緒に食べよ」
「ありがとー!」
「姉ちゃん、苦しい」
「ほんっと義人可愛い!」
「お前はいつから梓を姉ちゃんって呼んでんだ」
「…覚えてないっす」
「割と最近だよね?今までずっと梓先輩だったし」
「はぁ…外でもやってんのか、それ」
「この間一緒に買い物行ったらほんとに姉弟だと思われた、すごく嬉しかった」
「俺も嬉しかった」
「やだ、可愛い」
「あーもうかってにしろ」
「荒船どうしたのかな?頭痛いのかな?頭抱えてたけど」
「んーわかんない、姉ちゃんこっちは?」
「そっちはねー…」

「なんなんだあいつら…」
「仲良いよな、あの二人」
「仲良いのレベルじゃねぇよ…」
「いいんじゃないのか、別に」
「目の前でいちゃつかれる俺の身にもなれ」
「たまにあるぞ、俺も」

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