『会いたかった』で『暗い』ワンシーン

※かなり病んでるので注意※


〜〜〜

付き合い始めた頃は普通だった。どこにでもいるような仲のいい恋人同士だった。でも、いつからかそれは形を変えた。

初めは少し独占欲が強い程度だった。他の男の子と話している姿を見て不貞腐れる万里に可愛い、なんて言って笑ってた。それが、どんどん悪化して気付けば私の世界は万里ひとりになっていた。

万里以外の男と連絡を取るのも、話すのも、触れるのも禁止。どんどん激しくなる束縛に耐えられずに別れを切り出した事もあったけど、それは叶わなかった。

縋り付いて、私じゃなきゃダメだと懇願する万里を私は見捨てられなかった。あの時、万里と別れていたら何か変わったのだろうか。閉められたカーテンを眺めて息を吐く。

ドアの向こうでガチャリと音がして、トントンと階段を登ってくる音がする。ああ、万里が帰ってきた。ゆっくり立ち上がってそっと扉を開ける。私を見て嬉しそうに微笑んだ万里が私を抱きしめてキスをする。

今日も、光は差さない。

『会いたかった』


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