けたたましいアラームの音に目を覚ます。うんざりしながらアラームを止めて体を起こす。なんとなく、空気が澱んでいるような体が重いような感じがして首を傾げる。ほんの少しの期待を抱いて取り出した体温計だったが、数値は至って正常。何の問題もなかった。気のせいか、とベッドから降りて着替えをしようとクローゼットに向かったその時だった。
ぽたり
部屋の隅で、小さな音が鳴った。水滴が落ちるような、そんな音。
ぽた、ぽた
今度は2回。まるで、ゆるく閉めた蛇口から水が滴るように音が鳴る。この部屋に水が出るようなものは一つも置いていない。気のせい、であって欲しい。
ぽたり、ぽたり
外で雨でも降っているのだろう、とレースのカーテンを開けて窓を開けて外を見る。私の思いとは裏腹に外は澄み渡った青空が広がっていた。恐る恐る、視線を部屋の隅に移す。それを見た瞬間。ぞわり、背筋をなにかが伝った。
まるで水を零したかのような光景が、そこにはあった
→
ALICE+