くじ引きによって適当に決められた6人。くじ引きの神様による采配ですのでご注意ください。
〜〜〜
「海に行こう!」
ことの始まりは私が発したこのセリフだった。折角の夏なのにどこにも出かけないなんてそんなのは夏じゃない。たまたま隣に座ってゲームをしてた万里を誘ってみればいんじゃね?なんて適当に返事をされる。ほんとに聞いてんのか。
「ばんりー、いつ行くー?」
「いつでもいいだろ。どうせ俺もお前も暇なんだし」
「じゃあ今週の土曜日で」
「早ぇな、おい」
黙々とスマホをタップする万里の肩に頭突きをしながら声をかければ、面倒くさそうにしつつも返事がくる。そんな万里の言葉で決定した日程にはきちんとツッコミを入れてくれた。何だかんだで話を聞いているのが万里という男だ。
二人で行ってもいいけど折角の夏に、海に行くのに二人だけっていうのはちょっぴり寂しいものがある。カンパニー全員が入っているLIMEのグループで呼びかけてみると思ったよりも皆行けないようで集まったのは私と万里を含めた7人だった。細かい時間や場所を決めて、ワクワクしながら迎えた当日。
「絶好の海日干しダヨー!」
「めっちゃいい天気っすねー!」
「晴れてよかったですね!」
「チッ、なんでよりにもよってお前もいんだよ」
「こっちのセリフだ。黙って部屋でゲームでも何でもしてろ」
「紬さん色白いし溶けそう」
「あはは…。さすがに溶けはしないけどやっぱり暑いね」
丞さんが近くで他の劇団の手伝いがある、と言うので海まで車を出してくれた。海を目の前にシトロン、太一、咲也がはしゃぐ。万里と十座は相変わらずバチバチと睨み合っていて正直暑苦しいからやめて欲しい。隣に立って暑いねえ、と涼しげに笑う紬さんにそうですねえ、と返事をして目を細める。
やってきました!海!
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