カフェトーク-1

「ねえ葉月ちゃん、これ見て」
「…なにこれ」
「今吉の絵。可愛いでしょ」
「画伯じゃんウケる」
「何でも出来そうなのに絵苦手なの可愛いでしょ」
「あ、絵じゃなくて今吉さんが可愛いんだ。ないわ〜」
「可愛いとこいっぱいあるよ?」
「いや私には無いよ」
「聞いて?」
「嫌ですけど」
「ねえええ、聞いてよ折角だからさ」
「あの人の可愛いとこ(仮)を聞いて私に何の得が?」
「(仮)辞めて?」
「あの人に可愛いとことかないでしょ」
「あるよ!」
「……へぇ、そう」
「あっ、すっごい興味なさそう!」
「そんなどうでもいい話はいいから面白い話してよ。今吉さんの弱味とか」
「今吉の可愛いとこが弱味になるかもよ!」
「否が応でも聞かせたいじゃん」
「何かここまで拒否られると意地でも聞かせたい」
「そういうとこだよ」
「ダメ?」
「話三割でいいなら良いよ」
「せめて五割!」
「却下」
「じゃあ四!」
「いいから話すなら早く話せよ…」
「面倒臭くなってんじゃん!」

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