黒尾と雛の結婚IF。｢黒尾さ、あっ｣っていつも呼び方間違えちゃう。｢貴方も黒尾さんですヨ｣って笑う黒尾に｢……だって、黒尾さんはずっと黒尾さんだったもん…｣ってじわじわ顔が赤くなっちゃう。だって昔も今もずっとそうなんだもの。
｢そーね。貴方最初から俺のことは名前で呼べないとか何とか言ってやっくん達は名前で呼んでましたもんね｣って不貞腐れるように言われて｢〜〜ッだってそれは…！｣って雛が言うから｢だって何よ｣って言ったら真っ赤な顔で｢…だって、いまも、むかしも、どきどきするんだもん｣とか言われるから｢うっぐぅ…｣って胸押さえて蹲っちゃうね。
｢なぁんでそういうこと言うかな｣ってぎゅうっと抱きしめられて｢だって、ほんとだもん｣って雛が唇を尖らせるから、その唇にちゅってキスする。｢なに？あの時から俺のこと意識してくれてたの？｣って悪戯っ子みたいな顔で笑う黒尾に｢いや多分それは違うと思う｣ってケロッと返すから｢アッそうですか｣ってずっこける。
｢でも…黒尾さんが、あの時からちょっと特別だったのは、ほんとかも｣って今度は雛が悪戯っ子みたいな顔でにひひって笑うからまたしても心臓ぎゅんっっってなっちゃって胸を押さえる。｢ときめいた？｣｢ときめきました｣｢やった｣｢何でそういうことするの｣｢だって鉄朗くんかわいくて｣｢ッ今名前、｣｢いやだった？｣｢嫌じゃないです…｣｢あはは！苦しいよ〜！｣って黒尾に目一杯抱きしめられて幸せな雛と奥さんがあまりにも可愛すぎてどうかしそうな黒尾はいる。