夏の合宿中に皆で共同スペースでお話してる最中に眠くなってきた雛。「うん…ん…うん、」ってぽやぽやし始めるから「え、雛眠いなら部屋行きなよ」って孤爪に言われるんだけど眠すぎて「わかってる、よぉ…」って眉間に皺を寄せてソファの上で膝を抱えちゃう。
「え、ちょっと雛?」「雛、さすがにここで寝るのはまずいって」って孤爪と赤葦に起こされるけど眠すぎて「わかってるってばぁ…!」って小さい子みたいにいやいやって首を横に振るから(あ、これ絶対起きないやつじゃん)って2人で顔見合わせてる。
膝を抱えたまま蹲ってる雛の肩だけが規則正しく動いてるから間違いなく寝てることは分かって「え、これどうするの」「起こして自力で女子部屋行ってもらうしかないでしょ」「ええ…これほんとに起きるの…?」って話してたら縁下が「あれ?孤爪達なにしてるの?」ってやって来るから「あ、丁度良いところに」ってなる。
「げ、もしかして雛寝てる?」って縁下が嫌そうな顔するから「話してる最中に寝た」「起こしたんだけど起きなくて」って2人が返せば「寝起き悪いんだよなあ…」って苦笑いしながら雛の肩をぽんぽんって叩いて起こし始める。「雛、起きて部屋戻りな」って言うと唸り声の後に「おきてる」って言うから思わず孤爪も赤葦も「いや寝てるじゃん」ってツッコんじゃう。
「起きてないよ。寝てるでしょ」って縁下が言うと「ねてないし」って不機嫌そうな声が返ってくるからもう3人して笑っちゃうよね。「これ起きてるの?」「いや寝てる」「ちゃんと返事はするんだね」「うるさあい…!」って雛が言うからもう笑うしかなくて「いつもどうしてるの、これ」って孤爪が雛を指差すから「無理やり立たせて引きずって部屋まで連れてく」って遠い目の縁下が言うと「あ、そんな強引な感じなんだ」って赤葦が笑う。
「優しくすると寝るから」って最早諦めた顔する縁下を見て「起きないと引きずられるよ」って孤爪が雛を起こそうとするけど「おきてる…ひきずらないから、わたしやさしいから…」って言い出して「違うって。雛が引きずるんじゃなくて、雛が引きずられるんだよ」って笑いながら言えば「ちがう、ちがうよ…」って言ってるから「何が違うんだよ…」って縁下が呆れながら雛の腕を掴む。
「ほら、起きてるなら歩けー」って引っ張れば「あるいてるじゃん…」って座りながら文句言ってて「歩いてないじゃん。超座ってるじゃん」って笑いながら孤爪が動画を撮ってる。「やだ」「やだじゃない」「やだ」「孤爪と赤葦が困ってるだろ」「こまってないよ」「何でそんな断言できるの」「こまってないもん…」ってもだもだしながらも無理やり立たせられるから不機嫌になる。
「えんのしたのばか…」「はいはい、バカでいいからさっさと歩いて」って雑に雛の腕を引いて歩き出す縁下を見て「プロじゃん」「寝起きが悪いってのは聞いてたけど、あんな感じなんだね」「幼稚園児みたいだったね」「ずっと不機嫌だったし」って2人で笑ってれば雛を部屋まで送り届けた縁下が「ほんとごめん。ありがとな」って困ったように笑いながら戻ってくる。
「全然いいよ。面白かったし」って今度は3人でちょっと話をして各々部屋に戻るんだけど、途中からの記憶がない雛が翌日孤爪達に「昨日私って自分で部屋戻った?途中から覚えてないんだよね」って聞いて来るから「昨日の雛面白かったよ」って孤爪が動画を見せれば「ねえ何これ!」って怒ってるからまた笑っちゃうよ。