東京観光中に知らないおじさんにどんってわざとぶつかられて後ろに倒れそうになった雛。「きゃ、っ」ってぐらっと傾いた雛を見て満足そうな顔したおじさんが更に突き飛ばそうとして手を伸ばすからぎゅっと目を閉じたら後ろからふわっと支えられる。
「雛ちゃん大丈夫?」って後ろから木葉の声がしてびっくりしてたら庇うように木兎と赤葦が前に立ってくれて「おじさんさ!その手はいらなくない?」「すみません、ウチの連れがぶつかってしまったみたいで」って言うから突然現れれたデカい男達にぎょっとしたように目を見開いて「チッ…!道の真ん中ふらふら歩いてんじゃねぇよ!男ばっか連れて歩いて、良い気なモンだな!この×××!」って聞くに耐えない暴言を吐き捨てていなくなるから雛もまさかそんな事言われると思ってなくてびっくりしちゃう。
目をぱちぱち瞬かせてから、悲しげに瞳を揺らして強がったように「あ、はは…なんか、すごいこと言われちゃいました。変な人もいるもんですね」ってあはは、って笑ってみせる雛に対して「はぁ!?なんだよあのおっさん!言い逃げみたいな卑怯なことしやがって!」って木葉がおじさんを追いかけそうな勢いで怒ってるし赤葦も眉間に皺を寄せて怒ったような顔をしてるからびっくりしちゃう。
「赤葦、×××って何?」「……簡単に言えば雛を性的な意味で侮辱する発言です。正直俺もムカつきました」「はぁ!?なんだアイツ!そんなこと言ってたのか!?」って言葉の意味を知った木兎もぐわって怖い顔で怒るから雛は目をぱちぱちさせ驚く。
「なん、で…そんなに、」って言う雛に「可愛い後輩をバカにされてムカつかない訳ないだろ」「雛がそういう奴じゃないって分かってるからこそムカつくんだよ」「どんな理由があろうと悪口は言っちゃダメだろ!」「木兎が言うと小学生みてぇだな…」「あ!今のはバカにされたやつだろ!」ってわいわい騒ぎながらも自分の事のように怒ってくれる3人にふにゃふにゃ頬が緩んじゃう。
「え、へへ。ありがとう、ございます。うれしい、」って笑えば「お前はもっと怒っていいんだからな」って木葉に鼻をつままれて「んぶ、」ってなる。そんな雛を見てふはって笑った木葉が頭を撫でて「どうせ木兎さん達の圧に負けて苦し紛れに言っただけだから、ほんとに気にしなくていいからね」って赤葦がフォローしてくれて「また変な奴にぶつかられないように手繋いで歩こうぜ!な!雛ちゃん!」って木兎が大きな手でぎゅっと手を握ってくれるからそれだけで怖いものなんて何も無いよ。