部活終わりの帰り道は2年ズに家の近くまで送って貰うのが恒例行事の雛。特に夏の帰り道はアイスを買い食いしてだらだら歩いてたまに公園の前で立ち止まってずっと話してたりで全然みんな家に帰らないの青春って感じで素敵。
「ぱぺこにしよー」「1人で?」「1人で」「食いすぎだろ」「腹壊しても知らねーぞ」「夏だから大丈夫」「冬はダメなんだ」「冬はダメ寒いから」「それ関係あんの?」「あれ、縁下買わねーの?」「今日は止めとこうかな」「じゃあ俺の実1つやるよ」「お、サンキュ」「成田大福1個ちょうだい」「有罪すぎだろ。絶対あげねぇ」「うそうそ」「田中ー早く決めろー」「優柔不断はモテないぞー」「誰だ今モテないっつったの!」「ノヤどっちにしたの?」「コーラ!雛は?」「コーヒー。頭のちっちゃいのあげる」「お前それ毎回食わないよな」「食べずらいんだもん」
「縁下ほんとにいらなかったの?」「いらないって言うか、買わなくていいって言うか」「?なにそれ」「なんでもない。溶けるから早く食べな」「これあげる」「はいはいありがとな」って皆で食べ始めるんだけど雛が途中でいらなくなって「もういらない」って言い出すから縁下が苦笑い。
「だと思ったよ」「ハッ…!縁下お前こうなることを見越して…!?」「マジか!?力まじかすげぇな!?エスパーかよ!」「確かに雛がぱぺこ買って2個食えた試し無いもんなあ」「食べれることもあるもん」「今のとこないもんな、ハイハイ」「成田うざいんだけどそれやだ」ってぶうぶう文句言う雛の手から溶けかけたぱぺこの片割れを受け取って縁下が食べてくれる。
「おいし?」「美味しいよ」「溶けてるのに?」「まだ冷たいから」「…ごめんね」「?雛が謝ることないだろ。残しても俺らが食べるし、食べたいもの食べな」「わたし力と結婚する……すき……」「はいはいそういうのいいから」「ねぇ」ってじゃれあって皆でだらだら。
雛が全員から1口ずつ奪うのも分かってたし、それプラス自分の分食べてもういらないっていうのも分かってたから自分の分は買わなかった縁下に木下が「甘やかすなあ〜」って笑って「俺だけじゃないだろ」って苦笑いの縁下に「ま、それもそうだな」って成田も笑って田中と西谷とじゃれてる雛を見てるんだけど眼差しがもう保護者なんだよね。多分雛のこと赤ちゃんかなんかだと思ってる。