素直になれなくてごめん

雛が白布と付き合ってるIF。毎日勉強やら実習やらで忙しい白布の為にご飯作ったり片付けたりするんだけどある時ちょっとしたことで大喧嘩しちゃう。「母親かよ。そこまで頼んでねーよ」って眉間に皺を寄せる白布にいつもなら軽く流すのに流せない。

白布的には、ろくに家にも帰ってこないし休みの日も構ってあげられてないのに色々してもらうのが申し訳なくてそこまでしなくていいから自分の好きなことしたらいいだろって意味だったんだけど、照れくさかったのと素直になれないのと機嫌が悪かったのもあって言い方がキツくなっちゃう。

「…ごめん。そうだよね。でしゃばって、ごめん」って悲しそうに呟いた雛が帰る支度をしながら「冷凍庫に、色々作って入れてるから食べてね。お風呂も、掃除したし…洗濯もしてあるから、なにかあったら連絡して?ごめんね、」って微かに震える声で言うから慌てて止めようとする。

「ちが…ッ、おい、雛!」「けんじろーも、毎日大変で、1人になりたい時もあるよね。あ、はは…気付かなくて、気使えなくてごめん、…ッ、でも、ずっと会えないのはちょっと寂しいからさ…!会えそうな時、おしえて?…じゃあね、」って一度も白布の方を見ないで玄関に向かうからワンテンポ遅れてその背中を追いかけて腕を掴む。

「雛!待てって!」って声を荒げながら掴んだ腕を引けば「ッ、やだ…!」って今にも泣きそうな顔をした雛が顔を見られまいと逸らすから、胸が痛くて苦しくて、どうしたら分からなくて勢いに任せて抱きしめる。「ちげぇって。わるかった、そういう意味じゃねぇ」って雛の背中を撫でながら言うけれど内心は心臓バックバクでどうしたらいいか分かんない。

「俺に、構ってばっかじゃ、お前の時間が勿体ないだろ」って頭フル回転させてなるべく誤解させないように、優しい言い方をって考えて考えて、ゆっくり言葉を紡ぐ。「…ごめん、なにもしてやれなくて」って小さな声で呟いた白布がぎゅううって痛いくらいに雛を抱きしめるから、腕の中で涙腺崩壊してぼろっぼろ泣いちゃう。

「けんじろーのために、ごはんつくったり、おかえりっていったり、わたし、たのしかったの…ッ、でも、めいわくだった、?やだったなら、やめるから…もうしないから」別れたくないよ、って泣きじゃくる雛に胸が締め付けられる。「雛、こっち向け」「やだ、」「やじゃねぇから。こっち向けって」って雛のほっぺを両手で包み込んで無理やり顔を合わせれば綺麗な瞳からぽろぽろ涙が零れてて、堪らず唇を寄せて涙を掬い取る。

そのまま唇を重ねれば雛の肩がびくっと跳ねて目を見開く。「んっ、んぅ…ッ、!?」って最初は混乱してたけど、すぐに力が抜けて服の裾をきゅうっと握ってくるから愛おしさでどんどんキスが激しくなる。「休みの日はデートとか、早く帰ってきてだらだらするとか、そういうのさせてやれねぇけど、お前を手放すつもりはねぇから」って雛をまっすぐに見て、少しほっぺを赤くしながらガラにも無く真っ直ぐな愛の言葉をくれる白布に、雛も胸の奥で愛おしさが膨らんで「いい…!なんにも、いらない…!けんじろーが…ッ、いてくれるなら、それでいい…!」って首に腕を回して抱きついてくるから優しく抱きとめるよ。

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