君と好きを共有したいと思った

及川から突然「雛ちゃんバレーめっちゃ上手いってほんと?」って聞かれた雛。「……はい?誰情報ですかそれ」って怪訝な顔しながら返せば「飛雄が雛ちゃんと練習したって言うから」って言われて(やっぱりアイツか〜〜〜!?)って頭を抱えることになるよ。

「昔ちょろっとやってただけです。上手くないです」ってやんわり訂正を入れるんだけど「飛雄はお世辞言えるほど賢くないよ」って言われて「うっぐ…まあ、それは、うん…影山ごめん…」って項垂れる。だって実際その通りなんだもの。「俺ともバレーしようよ」って予想通りのお誘いに「いやいや、及川さん県内でもトップレベルのプレイヤーでしょ。こんな一応経験者でした〜レベルの私とわざわざバレーしなくても…」って首を横に振るんだけど「いいじゃん。ちょっとだけ。ね?」ってこてんと首傾げて上目遣いでお願いされたら(う、ぐぐ…顔良いなあ…!?)ってたじたじ。

「ちょっと、だけですからね」って頷いた雛に「やった!ありがと、雛ちゃん」って笑う及川だけど内心は(この子ほんとにチョロいんだけど大丈夫…?)って心配してる。そのままどっかからボール持ってきた及川と何故か対人パスをすることになって「ほんとに上手じゃん!」って嬉しそうに笑う及川に「一応経験者ってだけです!」って返しながらボールを返す。

「烏野のチビちゃんより上手なんじゃない?」「いやぁ…日向はまだ発展途上なんで!」「それ今はまだ下手くそって意味でしょ?」「ちょっとあんまりウチの子のこと下手くそって言うのやめてくれます?」ってお喋りしながらぽんぽんラリーを繰り返してくんだけど体力の無くなった雛が「ちょっと、きゅうけい…」ってぺしょっと座り込んじゃって及川が慌てて駆け寄る。

「ごめん!夢中になりすぎた…!」って眉を下げる及川に「すみません。私も、楽しくなっちゃった」ってふにゃっと笑うから「…うん。おれも、たのしかった」って釣られてふにゃふにゃ笑っちゃう。でもすぐに「飲み物、買ってくるからちょっと待ってて」って走って行っちゃうから「はあーい」ってその間日陰で休憩。無邪気な笑顔で楽しそうにバレーをする及川の姿にほんのちょっとだけドキッとしたことは教えてあげません。

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