ちいさくなってしまった@

雛が小さくなるIF。くしゃみと同時にぼふんって煙が上がってあっという間に小さくなっちゃう。「は、あああああ!?!?」って叫んだ田中の声にびっくりして肩を揺らして大きなくりくりの瞳になみなみと涙が浮かぶから咄嗟に口を覆った田中がピシャ−−−ンッッって固まる。

ぺたん、と座り込んで目にいっぱい涙を浮かべてきゅうっと唇を噛んで耐える姿にうろうろおろおろして困ってれば「田中?何してんの?」って縁下が顔出すから「助けてくれ縁下ああ!!」って半泣きで縋りつけば「は!?ちょ、離れ…えっ、女の子、は?どっから連れて…」「来てねぇ!!」ってわいわい。

小さなおててをぎゅっと握り締めて目に溢れんばかりの涙を浮かべて唇を噛んで耐える雛の前に、田中から事情を聞いた縁下がそっとしゃがみ込んで「こんにちわ」って声をかける。怯えたような目で「…ちわ」って消えそうな小さな小さな声が返ってくるから心が痛むね。

「びっくりしたよね。ごめんね。俺、縁下力って言うんだ。よろしくね」って手を差し出せば「…雛だよ」って小さな手がきゅうって人差し指を握りしめるから「雛ちゃんって言うんだ。可愛い名前だね」って笑えばちょっとだけほっぺを赤くして「…ちからくんも、かっこいいおなまえ」って

言うから「ほんと?嬉しいな。ありがとう」って縁下が笑って雛の頭を撫でる。「雛ちゃんは今何歳なの?」って聞くと「いまね、みっつ」って指を3本立てて言うから「そっか。お姉さんだね」って笑えば「ちからくんは、なんさい?」って首傾げられる。「俺は今17だよ」って言ったら「雛よりずっとおにいちゃんだぁ」って目をまん丸にして言うから「そうだね」って笑っちゃう。

でもふと、知ってる人がいないことに気がついてしまった雛がまたしても目にうるうる涙を溜めて「おかあさんは…?」って言うから(やっぱりタメだったか)って困った顔しちゃうよね。「お母さんね、お仕事行かなきゃいけなくなっちゃったんだって。だから、お母さんがお迎えに来るまでお兄ちゃん達と一緒に遊んでて欲しいんだ」って雛の手を握って言えば「おかあさん、おむかえくる…?」って不安そうな顔をする。

「大丈夫。ちゃんと来るよ」って頭を撫でれば「ちからくん、いっしょにまっててくれる?」って言うから「うん。一緒にいるよ。約束」って小指を出せばへにゃっと眉を下げてぎゅうっと抱き着いてくるから優しく背中を撫でて抱っこしてあげる。

「俺の友達があっちにいるから、仲良くしてあげて欲しいんだけど…いいかな?」って雛の顔を覗き込めば「ちからくんのおともだち?」ってこてんって首を傾げるから「うん。俺の友達。あのお兄ちゃんもお友達なんだ」ってちょっと離れた所で様子を伺ってる田中を指させば「さっきのおにいちゃん。雛のことみて、びっくりしてた」って言うから堪らず笑っちゃう。

「あのお兄ちゃん、恥ずかしがり屋さんなんだ。雛ちゃんから話しかけてあげてくれる?」って言えば「いいよぉ」ってちょっと恥ずかしそうにしながら縁下の指先を握り締める。雛を抱っこしたまま縁下が田中の方に近付けば「おにいちゃん、おなまえおしえてください」って言うから何故か敬語で「エッ、アッ…田中、龍之介です……」って返しちゃう田中がいる。

「お前なぁ…」って呆れた顔する縁下に「いやそんなこと言われても…!しょうがないだろ…!」って田中が返してれば「りゅーくん、あのね、雛はね、雛っていうの」って自己紹介してくれるから「お、おう…!よろしくな、雛!」って笑えば「えへへ、おともだちできちゃったぁ」って小さな両手で口元を押さえてくふふって楽しそうに笑うから田中も縁下も釣られて笑っちゃうね。

「向こうにもっといっぱいお友達がいるんだよ」って笑う縁下に「いっぱい!?」って雛が驚いて「みんな、なかよくなれるかなあ」って言うから「なれるよ。大丈夫」って笑って頭を撫でれば嬉しそうにふにゃふにゃ笑うから縁下のお兄ちゃん度ぐんぐん上がっていく。もちろん田中も面倒見は良い方なので「りゅーくん」って呼ばれて後ろをぴよぴよ着いて歩かれるようになるよ。

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